2016年3月6日日曜日

ミニハムバッカー



皆様こんにちは。
今日はピックアップ乗せ替えのお話です。

近年では、昔に比べ新品時に載せてあるピックアップの質が上がり、
ピックアップの載せ替えを行うプレイヤーが減った気がします。

しかし、ピックアップの交換はピックアップのグレードを上げるという
意味以外にも、もっと大きな意味があると思うのです。

それは、木材などの持つ元々のサウンドの特性を、より自分の狙った
サウンドに近づけていく。

つまり、かなり極端に言えば、エフェクターの様な意味もあるという事です。


例えば、今回ご紹介させて頂くお客様の場合は、
大野楽器オリジナルギター 「ストラトポール」
つまり、マホガニーボディーにフロント・リア共にP-90スタイルの
セイモアダンカン製 SP90-1n/SP90-1bが搭載されていました。

ストラトポール P-90
元々の状態です。
フロント、リア共にP-90タイプですね。
ノーマルの「ストラトポール」です。


しかし、P-90スタイルのピックアップは、シングルコイルではありますが、
Fender系のシングルに比べかなり甘く、ミドルにかなり癖の強いピックアップ
なんです。そんな事から、よくシングルとハムの中間的なピックアップと
呼ばれていますが、ワタクシの個人的な感想としては、確かに中性的ではある
けれども、ややハム寄りのシングルコイルピックアップだと思います。

そんな訳で今回のお客様は、より自分好みのサウンドを狙い、
Fender系シングルコイルにも並ぶ様な高域の抜けを確保しつつ、
シングルコイルよりもパワー感があり、甘さも兼ね備えたピックアップ
を探す事になりました。



そこで思いついたのが、「ミニハムバッカー」です。
現在では新品時にミニハムバッカーが搭載されているギター
はほとんど無く、皆様のミニハムバッカーに対するイメージも、
単なるハムバッカーなんだけど、少しパワーもダウンし、
中途半端なピックアップといった感じではないでしょうか。。


しかし、それが、とんでもなく良いんです。
実は普通のハムバッカーとは全くの別物で、
高域の抜けはFender系シングルコイルに全く引けを取らず、
パワーの部分では、ちょうどシングルとハムの中間程度で
シングルコイルにありがちな細さも感じる事は無いので、
非常に扱いやすく、各弦の輪郭もクッキリ透明度の高いサウンド
です。

そして、これは個人的な好みなんですが、ルックスが最高です。
良い意味で違和感があるというか、、
古臭い感じというか、、
皆様はどんな印象でしょうか?写真を御覧下さい。

ストラトポール ミニハム
セイモアダンカン AQ-2MH-n、AQ-2MH-b
が搭載された「ストラトポール」

どうですか?カッコ良いですよね?
しかし、これがまた非常に大変だったんです。
ミニハムバッカーは搭載の仕方がかなり特殊で、

ザグリを深く掘り直したり、ワンオフでステーを製作したりして
何とか収まっているんです。

まぁ、もともとレスポール用ピックアップですからね。
すんなり載る訳は無いんですけどね。


60年代後期から70年代にかけての Gibson LesPaul Deluxeには
ほぼ無加工で載るでしょう。

現在P-90スタイルが搭載されているレスポールに関しては
ステーを作れば搭載可能です。

現在P-90スタイルが搭載されているFender系ボディのギター
には、搭載不可能な場合もかなりあります。
ご相談下さい。



かなりマニアックなお話でしたが、、、


皆様も、理想のサウンドを求めて、
ピックアップを交換してみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、長年悩んでいた音作りの悩みが解決するかもしれませんよ!


このお客様のストラトポールですが、ルックスにも拘っており、
その辺りの細かなお話は次回にしたいと思います。



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MACS大野楽器・南越谷店
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