2016年5月5日木曜日

レストア作業。





皆様こんにちは。

ゴールデンウィークということと、ちょうど高校の仮入部も終わったという
タイミングなので、多くの初心者の方々がご来店されています。
新たに楽器を始められるという若い学生さんがこんなに居るというのは
とても嬉しい限りです。

せっかく始めた楽器趣味です。長~く続けて貰える様、全力でサポート
していきたいと思っておりますので、何か解らない事があれば、是非ご来店下さい。
当店スタッフは全員楽器が出来ますので、お気軽にお声がけ下さい。

また、大人のお客様は比較的時間に余裕があるからなのか、
昔かじっていたという方が再び始めたいというパターンも結構見受けられました。


そんな方々の多くは、ギターをケースに入れて、押入れなどに仕舞い込んで
いて、久しぶりに引っ張り出したら無残な姿に。。。なんていう経験をされている
のではないでしょうか?

実はギターのケースは湿気が溜まりやすく、長期保管には向かない上、
押し入れという湿気のこもる場所というダブルパンチでギターは相当な
ダメージを負っていることが多いんです。

もちろん、心機一転、新たなギターで再開されても良いとは思いますが、

若い頃の思い入れなどがあると、そうもいかない場合もありますよね。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介させて頂くのは、
古いYAMAHAのアコースティックギターのレストア作業です。

御覧下さい。


FG-202 YAMAHA
遠目では何てこと無い様に見えますが・・・。
FG-202 YAMAHA
ヘッド部分にはびっちリホコリが・・・。
ペグもサビが酷いです。
FG-202 YAMAHA
弦もサビサビ。
ブリッジ周りもホコリが・・・。
FG-202 YAMAHA
この写真が一番伝わり易いかもしれません。
ホコリやら、カビやら、
大抵の方は諦めるのではないでしょうか?

あと、チューニングをしていないにも関わらず、
異常に弦高が高いのがお解かりになると思います。
弦を緩めている状態で1センチ位あります・・・。
FG-202 YAMAHA
フレットももちろんサビサビ。
指板はホコリと垢で真っ黒。
黒い指板はカッコよいですが、
汚れで黒いのはキツイですよね。


とりあえずお預かりした最初の状態はこんな感じでした。
まずは、致命的な故障が無いかを確認します。
もちろんどんなギターでも直す事は可能ですが、
ご予算の事もありますので、木部の割れや、トラスロッドの不良など
がある場合はお客様も相当な覚悟が必要なので。。

今回は幸いにも致命的な部分はありませんでした。

この後の作業内容としましては、、、

・全体のクリーニング
・金属パーツの錆落とし
・指板のメンテナンス
・弦張り
・ネック調整
・ブリッジサドル調整(削りによる調整)
・ナット調整(削りによる調整)

といったところでしょうか。
と言葉にするとアッサリ、簡単な様ですが。。


ギター 塗装 磨き
全体の汚れを落としています。
ホコリがヤニで固着し、さらには
カビまで発生しているので、
バフ掛けして綺麗な塗装面を出していきます。

いうまでも無いですが、写真左がただ拭いただけ。
写真右がバフ掛けが終了した部分です。

サウンドホール ホコリ
内部もクリーニングします。
中からは巨大なホコリが。。
実は巨大な蜂の死骸も出てきました。
グロいので写真は載せませんが・・・。
指板オイル
続いて、指板のクリーニングです。
専用の液を使い、固着したホコリと垢を
しっかり落とします。
その後、しっかりと保湿の為のオイルを塗りこみます。
写真はオイルを塗っているところです。
フレット磨き
指板が綺麗になったところで、
フレットの錆を落としていきます。
意外と減りも少なく、まだまだ使えそうです。

その後、ペグなども外せるモノは全て外し、
クリーニング&錆落としをします。
もちろん稼動部は一旦バラシ、グリスアップなども施しておきます。

かなりの時間と手間をかけ、一つ一つの作業をきちんと行っていくと。。。。


こんな感じになります。

FG-202 YAMAHA
ボロボロの捨てられてしまいそうなギターが、
「ビンテージ」とも言える様なオーラをまとい、
よみがえりました。
いかがですか?なんか良い味出てますよね?
FG-202 YAMAHA
古いアコギには付き物のトップ材の膨れが
ありましたので、今回はサドルを削り弦高を低くしました。

塗装面の艶も良い感じですよね。
キズなどはそのままですが、
それがまた古いギターの説得力ですよね。
FG-202 YAMAHA
指板とフレットです。
ローズウッド本来のしっとりとした黒さが戻り、
キラッと光るフレットとのコントラストが堪りませんね。
写真の通り弦高もかなり低くセッティングしたので、
弾き易さも抜群に良くなりました。
FG-202 YAMAHA
サビサビだったペグもこの通り。
パーツ交換はしていませんよ。
全て元々のパーツを磨いてここまでピシッとさせられるんです。

この時代のYAMAHAは凝っていて、
トラスロッドカバーも樹脂ではなく、わざわざ
ローズウッドを使っているので、ここもしっかり
クリーニング&メンテナンスしておきました。

チラッと写っているナットも
ヤスリの削りで成型しなおして、
ローフレットでの弾き心地が抜群に良くなりました。

いかがでしたでしょうか?
「そういえば実家にギターがあった様な・・・。」
「ウチも物置にあった様な・・・。」
「あいつに預けたギターが・・・。」
などなど発掘したくなってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

古いギターの再生はそれなりに手間も時間もお金も掛かります。
でも、思い出の楽器がまた使える事は素晴らしい事です。

しかも、当時の技術より現代のリペア技術は相当進歩しているので、
当時より弾き易く、音も良くなる事も当然多いのです。

もし、再生したい楽器がある方は是非当店にお越し下さい。
ただ、かなり致命的な故障がある場合はお勧めしない場合もありますので
ご了承下さい。
当店では店頭に常駐のリペアマン、アドバイザーが居り、
店頭での対応が難しい物も、当社提携工房で対応出来ますので、
安心してご相談下さい。





~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
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