2016年11月18日金曜日

Brunoギターの詳細。





Bruno TN-295

皆様こんにちは。
本日は先日開催されたBruno New Products Exhibition!!!」にて発表させて頂きました、
大野楽器オリジナルブランド「Bruno」のニューモデル、
「TN-295」を細部までご紹介させて頂こうと思います。

イベント後にも検討中のお客様からのお問合せもありましたので、
長文にはなりますが、とにかく詳しくご説明いたします。



まず、全体のシルエットは所謂テレキャスタータイプ。
しかしながら、セミホロー構造を採用し、ピックアップはP-90を採用する事により、
Gibson ES-295のエッセンスを盛り込んだ独特なモデルとなっております。

「セミアコ」というと、ES-175そして、ES-335355などなど様々なモデルがありますが、
中でも1950年代を代表する最も美しいセミアコと言えるのがES-295と言えるでしょう。
ゴールドカラーに身を包み、特徴的なフラワー柄の入ったピックガード、と言葉にしてしまうと無駄に派手なギターと思われてしまいそうですが、実物は不思議な位に落ち着きのある色気漂い、気品すら感じるモデルなのです。

さて、前置きが長くなりましたが、全体像をご覧ください。



シンライン P-90 ES-295 ES-175
自画自賛ですが、あまりにカッコいいギターが出来上がったので、
調子に乗って撮影ロケまで敢行してしまいました(笑)
後ろの車は「A型フォード」ギターと同じくクラックが渋い!
ギターは「弾いても」「飾っても」「改造(いじ)っても」
楽しい物ですが、「撮っても」楽しいですね。
もちろん沢山弾いて頂きたいですが、
こういった楽しみ方もアリだと体感出来ました。


いかがでしょうか?
ES-295の雰囲気がコンパクトなテレキャスターシェイプの中にギュっと詰め込まれていますよね。

と、ここでギターに詳しい方は「あれ?FenderThinlineみたいじゃん。」と思われるかもしれませんが、そうでは無いのです。

詳しく説明させて頂きますと、
最大の違いは、ホロー部分(中空部)の容積が「Bruno TN-295」の方が圧倒的に大きいのです。つまり、センター部分を残し、他の部分は限界まで空洞にしてあるのです。
その結果、テレキャスターシェイプながらも、より「セミアコ」に近づいたギターとなっております。

とは言え、思った以上に幅のあるサウンドバリエーションで、
フロントはまさに「セミアコ」らしい甘くて太いトーンですが、
ミドルポジションではカッティング奏法などに最適なソリッド感の強いパリッと抜けるサウンド。
リアではレスポールを彷彿させる様な力強いサウンド。
といったイメージをして頂けると解り易いかと思います。

ジャンル的には、ハードロックやパンクなどを除けばほとんどのジャンルに対応出来ると思います。個人的にはジャズブルースやブルースロックなんかに最高な気がします。


ここからは、ルックスなどの細かな部分のご紹介です。

ペグ・・・
クルーソンタイプですが、通常の丸いつまみではなく、Gibson系に使用されるプラスティックのつまみを採用しております。当然通常はあまり使われないので特注品です。
さらにそれをレリック加工しております。

Bruno ペグ レリック Gibson ES295 ES-175 ゴールドトップ
ヘッドのロゴはもちろん「Bruno」
ペグのつまみ部分が飴色になっているのが
お解りになりますでしょうか?
指板インレイ・・・
コストを抑えるのであれば、よく見かけるドットにすれば良いのですが、ES-295のゴージャスな雰囲気を取り込むには欠かせない「ダブルパラレルグラムインレイ」を採用しました。
もちろん指板サイドには「バインディング」も入っています。
 
平行四辺形 インレイ ギブソン ES-175 ES-295
この「ダブルパラレルグラムインレイ」
とってもお金掛かります(笑)
でも美しい!
ピックガード・・・
これも大変に手間が掛かっております。
まず、3㎜厚の無色透明のアクリル板をピックガードの形に切り出し、裏面に「シルクスクリーン技法」を用いブラスパウダーゴールドカラーの花柄を印刷します。
その後、乾いたらクリーム色を塗装します。全て裏面での作業なので、表側に塗装面が来ない仕組みなので、ピッキングなどで剥げる心配も御座いません。
厚みも3㎜を採用した事により、存在感がありますよね。
 
ゴールドフラワー ピックガード ES-295 オリジナル 作成
コダワリは細部まで・・・
このフラワー柄の印刷も自分達で行っています。
だからこそ、このゴールドにも「ブラスパウダー」
を使用する事が可能なんです。
普通の印刷屋さんには絶対断られる。。
ピックアップ・・・
フロント、リア共にセイモアダンカン製のSP90-1n&bを搭載しております。
よく、P-90はシングルコイルとハムバッカーの間なんていう表現をされる事が多いと思いますが、個人的には間違った表現だと思います。
確かに構造的には間を取った様な構造ですが、サウンド的にはある意味ビンテージスタイルのハムバッカーを凌駕する「太さ」があり、抜けるポイントもシングルのそれとは全く違うので、このP-90をシングルやハムなどを基準に比べる事は全く出来ない独自のサウンドと言えるでしょう。これはもう体感して頂くより他ありません。
おそらく、既にP-90を愛用している方々は深く頷いてくれる事と思います。
 
シンライン P-90
もちろんピックアップカバーの汚れ・焼けや、
ポールピースの錆は「レリック」です。
あまりに自然で普通に汚いと思われても困るので
一応・・・。
ブリッジ・・・
Gibson系の弦間(ピッチ)に合わせた10.8㎜ピッチのブリッジを採用。
とはいえ、そんな都合の良い物はありませんので当然特注です。
比較的肉厚な素材から作られたベースプレートはホロー構造のボディにしっかりと振動を伝達します。駒はブラス製の3WAYタイプでビンテージの雰囲気を演出。
 
テレギブ ブリッジ 10.8mm ピッチ テレ P-90
この3Wayサドルより、オクターブ調整などが細かく
出来る6Wayサドルなどもありますが、雰囲気的には
絶対こっちですよね?
ジャックプレート・・・
Gibson系によく使用される四角いタイプを採用しました。
このプレートにもレリック加工が施されています。
 
ジャックプレート レリック マイナスネジ
先日発売の「Bruno Musical Instrument Cable」を
挿してみました。物理的な相性はもちろん、
ルックス的な相性もバッチリですね。
塗装とレリック・・・
ボディトップのゴールドは、1950年代に行われていた工法で塗られている。
現代ではほとんど見かける事の無い「ブラスパウダー」を使用しているので、経年変化により緑青(錆)が出てくると、全体が緑っぽく変色していく。
この塗装は下地の処理の難しさや、色のコントロールのシビアさなどから、現代の工場では嫌厭され、ほとんど行われなくなった。
レリックの際にも弊社工房で精製した「本物の緑青」を使用しているので、リアルさが際立っています。ここまでのレリック加工はなかなか無いのではないでしょうか?
 
ブラスパウダー 塗装 レリック クラック 緑青 ゴールドトップ
チラッと写っているFホール。
実はここにもコダワリが。
Fender社とGibson社ではFホールの形状が違っていて、
今回はGibsonタイプを選択しました。
ボディーバック・・・
バックの塗装にも1950年代の技法を採用しております。
「アニリンダイパウダー」を使った塗装技法で仕上げました。これも非常に難しい塗装で、「アニリン」を導管に擦り込んだ上からクリアーラッカーを吹き付けた時に、「アニリン」の色素が塗膜の表面まで浮き出して、美しい木目が浮かび上がるというコントロールがし難い塗装なんです。しかも、バインディングまでも染めてしまうので、大変気を遣うのです。
しかし、そんな困難があったとしても採用した理由は「木目の美しさが引き立つ」「塗膜を薄く出来る」「経年変化を楽しめる」の3点です。
特に、経年変化に関して「アニリン」は比較的早く退色するので、赤味がどんどん落ち着いていく様子をお楽しみ頂けます。
そして、こだわりのバックプレート。
黒でも白でもアイボリーでもなく、「茶色」です。

やっぱりGibson系マホガニーボディーには「茶色」のバックパネルが似合いますよね。
アニリン 塗装 レスポール バインディング
木目が浮き立っていますよね。
これぞマホガニーといった感じです。
ビンテージレスポールのマホガニー自体はとても良い物が
使われていますが、それだけでは無く、
実はこのアニリン塗装によって、引き立てられ、
今の物と余計に違って見えているんです。


いかがでしょうか?
コダワリ満載の「Bruno TN-295」

まだオーダー受付中です。

店頭にプロトモデルも展示してありますので、
イベントに来れなかった方や、
イベントでも見たけど落ち着いて見たい方、

ご来店お待ちしております。




~お問い合せ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686