2016年11月22日火曜日

Brunoベースの詳細。



皆様こんにちは。
本日は、先日に引き続き先日開催されたBruno New Products Exhibition!!!
にて展示させて頂きました、
大野楽器オリジナルブランド「Bruno」のニューモデル、
「TELEBIRD BASS」を細部までご紹介させて頂こうと思います。


このBruno「TELEBIRD BASS」は「TN-295」よりも開発が先だったので、
イベントに先駆けて受注は開始しており、
イベント当日には、既にオーダーを頂いていたお客様への
納品も兼ねた受注会となっておりました。

もちろん当日にもオーダーをして頂いたお客様もいましたよ。
「早めに欲しい!」という大変有難いお言葉も頂きました。

レリック仕様という事もあり、1本1本なのでなかなか「早く」というのは
難しいのですが、キッチリ仕上げますので、楽しみにお待ちくださいませ。


さて、「TELEBIRD BASS」ですが、
全体的なシルエットは、Fenderの「Original Precision Bass」(以下OPB)を基本とし、
Gibson 「Thunderbird」を混ぜ込むというコンセプトで作りました。

「Thunderbird」と言うと多くの方はゴリゴリ系のロックベースというイメージを
お持ちかと思います。
しかし、それは比較的近年のモデルの特徴でして、今回は1964年あたりの、
ピックアップカバーなどがメッキ仕様になっているビンテージThunderbirdをイメージしています。
60年代のThunderbirdはそこまでゴリゴリでは無く、意外と素直なサウンドで、
太いだけではない抜ける低音と、深みのあるミッドレンジが魅力です。
そんな素晴らしいサウンドは近年のモデルではタイプの違うピックアップなどが搭載
され、だいぶイメージが変わってしまったのです。

そして人によっては「変形ベース」というカテゴリーだったThunderbirdを手の出しやすい
OPBシェイプへと「Bruno」独自の「ミックスドデザイン」により変貌を遂げました。

ではご覧頂きましょう。

OPB サンダーバード テレべ
今回も調子に乗って撮影ロケをしてしまいました(笑)
いやぁー楽器を撮るのも楽しいです。
今回のバックは日産の初代セドリック30系カスタム後期型です。
年代的にもギター&ベースの黄金期ともいえる1960年初頭の車です。
この頃の工業デザインは色褪せない魅力がありますよね。
「朽ちてなおカッコ良い」
そんな楽器を生み出したいと日々奮闘しております。

いかがでしょうか?
結構様々なモデルの要素がミックスされたデザインなので、言葉だけでは
なかなかイメージしにくかったり、「ゲテモノ」っぽい想像をされてしまいがち
ですが、実物はなかなか上手くまとまっているのではと自負しております。
実際イベントの時にも、「想像してたより全然カッコ良い!」というお言葉を
多数頂けました。



では、詳細に参りたいと思います。今回も長いですよ(笑)


まず、ヘッド部分・・・
Gibson系にならい、ブラックアウトされたヘッドに「Bruno」ロゴ。
そしてビッチリとクラックが入っております。

OPB テレべ テレキャスベース
「Bruno」ロゴは、あえて段差を残した状態にしてあります。
クリアを塗り重ね、段差を無くす事も出来るんですが、
あえてロゴの外周の段差を残す事でビンテージ感
を演出しております。
個人的にはココが奇麗すぎると、工業製品過ぎるというか、
大量生産品というか、、何となくつまらないんです。
こういった細かなニュアンスも再現可能なのは、
自社提携工房ならではですね。


指板・・・
ローズウッドを採用。あえて「ディッシュインレイ」「バインディング」を施す
事により、このモデルの重厚感を生み出しています。

OPB オリジナルプレシジョン テレベース テレキャスベース
まるでレスポールの様なディッシュインレイ。
そしてサイドバインディング。
若干ビザールっぽくも見える不思議な感じですが、
実物はかなりカッコ良いですよ。


フィンガーレスト・・・
現代のベーシストはあまり使うこともないのですが、わざわざ再現しました。
スラップ奏法の時には邪魔になる(笑)と思いますのでその際は外して下さい。
通常市販されているフィンガーレストはほぼ100%ジャズベース用なので、
ネジ穴が2個で、素材も樹脂ですが、OPBの時代は、ネジが1箇所で、しかも
素材がなんと「木材」なんです。今回はメイプル無垢材から削り出して制作しました。
ネジが1箇所の為クルクル回ってしまうのでジャズベースでは2箇所に変更
されたのだと思いますが、そんな不完全な時代を感じつつ、可愛がって頂けたら
と思っております。

OPB オリジナルプレシジョン テレベース テレキャスベース
マイナスネジって何故こんなにカッコ良いのか・・・。
当店スタッフの間では様々なサイズのマイナスネジを
集める事がはやりつつあります(笑)
マイナスネジも需要があまり無いせいか、
年々手に入りにくくなってますよね。

ちなみにこのフィンガーレストは、
メイプルから削り出した後、
黒く塗装をし、最後にレリック加工をしてあります。
これだけでも結構な工程ですよね。


トグルスイッチ・・・
ギタリストにはお馴染みの「トグルスイッチ」ですが、
意外とベーシストには新鮮な様で、イベントの時にも皆さん面白がって操作して
いたのが印象的でした。
確かにこのレスポール等に採用されているトグルスイッチを搭載したベースは
あまり見かけませんし、何故かベースはスイッチ切り替えでは無く、ブレンダー
などでピックアップをセレクトする方法がポピュラーなんですよね。
しかし、1発でサウンドを切り替える俊敏さはブレンダーにはありませんので、
これは使い慣れると手放せなくなるのでは?と考えております。

OPB オリジナルプレシジョン テレベース テレキャスベース
トグルスイッチ周りは意外にもドレスアップパーツが
豊富で、こんな小さなパーツでも、
スイッチ本体+スイッチプレート+ナット+ノブ という
4個のパーツ合計で軽く¥10,000以上の組み合わせも
あります(怖)
皆さんやってみますか?
ちなみにワタクシはつい魔が差して・・・やりました・・・・。


ボディー&塗装&レリック・・・
ボディーにはマホガニーを採用し、Fender系には出ないサウンドを生み出しています。
そんなボディトップには、Brunoお得意の「ブラスパウダー」によるゴールドを纏わせ、
バックには、これまた「TN-295」でも採用した「アニリンダイ」による塗装を施しました。
トップ、バック共に最高の経年変化を楽しめる様にしてありますので、
是非ガンガン使って、育てて下さいね。
そして、もちろんクラック、緑青もバッチリなので、他には無いリアルなレリックもお楽しみ
下さい。

ブラスパウダー レリック クラック 緑青
このクラックがたまりません。
1本1本差は出ますが、それもまた面白い。
他メーカーでよく見かける、ただ紙やすりで
擦ったような剥がし方はしないので、
リアルさが全く違っています。
アニリン アニリンダイ マホガニー との粉
アニリンダイのおかげでマホガニーの木目が
引き立っていますよね。
この雰囲気を写真でお伝えするのが非常に難しい。。


ブリッジ・・・
これまたなかなかパーツが無く、今後の供給が一番危ぶまれている物です。
正直、ジャズベースの汎用部品でも問題なく作れますし、オクターブ調整なんかも
ジャズベース用の方が優秀だったりするんですが、やっぱりこのビンテージ感
溢れる良い意味で「素っ気ない」デザイン。最高ですよね。
しかも、意外とこのブラスサドルがサウンド面でも良い仕事するんです。
オーダーをお考えの皆様、このブリッジでと考えているのであれば急いだ方が良いですよ(笑)

OPB オリジナルプレシジョン テレベース テレキャスベース
こんな華奢なブリッジにも関わらず、生み出される
サウンドは太い。音は不思議なものですね。
いやいや、ブリッジはゴツくないと・・・
という方、是非お試し下さい。
きっと驚かれると思いますよ。
ピックアップ・・・
この「TELEBIRD BASS」の要ともいえるピックアップです。
先にも説明させて頂いた通りで、このピックアップは現行の「Thunderbird」には搭載
されている物とは違い、ビンテージを強く意識したモデルとなっております。
現行は黒いプラスティックでモールドされていて、サウンドはハイパワーで低音がボワっと
するのが特徴です。反してこのモデルは、比較的スッキリとしています。
ある意味拍子抜けする位に素直なサウンドです。
しかし、大変使いやすく、ベーシストが欲しい「芯があり、抜ける低音」が簡単に出せます。
これは是非体感して頂きたいです。

サンダーバード Gibson OPB テレべ メッキ仕様
メッキカバーがカッコいい。
ピックアップの周りのメッキパーツは、
エスカッションに見えますが、実は
ただの飾りです・・・。
強いて言えば、ピックアップとボディの隙間を隠すというか・・・。
でも、現代の加工精度ではそこまで隙間も生じませんので、
必要無いですよね。
でもカッコいいので付けちゃいました(笑)
しかもマイナスネジで・・・。


これは余談ですが、当店スタッフのベーシストの一人が、
普段60年代のビンテージジャズベースやプレシジョンベースを使っているのですが、
お客様に負けじと、「速攻」でオーダーをしていました。
そのスタッフ曰く、「ジャズべにもプレべにも負けない個性があるサウンドながら、非常に使いやすい。こんなベースめったに無い。」だそうです。
そして、今後のカスタムも考えている様で、なにやらコソコソとパーツを注文しているのを
ワタクシは見逃しませんでした(笑)
今後の彼のイジリ方にも注目ですね。



このBruno「TELEBIRD BASS」はまだ受注を受け付けております。
大変評判が良いので、なるべく長く続けたいのですが、
前述の通り、パーツの流通が不安定なので、「パーツの入手が可能な限り」
とさせて頂きます。その後は、仕様変更なり、モデルチェンジなりでの対応と
なるとは思いますが、まだ未定です。
こちらも店頭にプロトタイプモデルが展示してありますので、ご検討中の方は
是非ご来店下さい。
お待ちしております。







~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686