皆様こんにちは。
先日のブログでチラッとご紹介させて頂いた
「シールドをまとめるアイテム」ですが、
予想以上にお問い合わせが多く、
という嬉しいお言葉も頂戴しています。
そんな訳で、既に発売を待ち焦がれている皆様の為に、
レザー職人である加來氏に頑張って貰いました。
弊社オリジナルの本革ストラップなども製作してくれている加來氏のブランド「Shin」のページはこちら
では、ご紹介させて頂きます。
大野楽器オリジナルブランド「Bruno」より、
「Cable Keeper」の発売です!
まずはご覧いただきましょう。
使用時の状態です。 1個1個色に違いはありますが、 これも天然素材ゆえなので、 そこも楽しんで頂ければと思います。 |
自画自賛ですが、カッコ良いですよね?
マジックテープを使用したナイロン製の物はよく見かけますが、
素材にこだわり、高級レザーで作るとこうなります。
イタリアのワルピエ社にて生産されている「マレンマレザー」という
超高級牛革で、革のなめし工程で化学薬品を使用しない
「フルベジタブルタンニンなめし」という大変手間の掛かる製法
で生み出されています。
また、革自体に多くのオイルを含ませてあり、曲げ伸ばしで、
油分が繊維の中を移動し、表面の色が独特な風合いに変化します。
その特性から、「プルアップレザー」とも呼ばれています。
高級財布などに多く用いられ、長く使用する事で、深い艶が生まれ、
ウットリするような経年変化を楽しめます。
と、ちょっとオタク的な内容になってしまいましたが、、
使用方法をご説明致します。
まず、スリットにプラグの先端を通します。 |
次に、少しキツイですが、プラグ本体部分も 通していきます。日常的に外す物では無いので、 あえてキツ目にしてあります。 |
問題なく使用出来ました。もしも、それ以上太いプラグでご使用される
場合には、スリットをカッターナイフなどで少し広げれば使用可能です。
これなら複数のケーブルを持ち歩いてもケーブル同士が絡んで、
セッティングの時にイライラする事もありませんね。
また、ケーブルを使っている時にも取れてしまう訳ではないので、
「Cable Keeper」自体を無くしてしまうといった事も防げます。
ここからは、製造工程を見て頂こうと思います。
上でも書いていますが、この「Cable Keeper」は、
演奏時にも外さずに使える様にデザインしているので、
あまりゴツく感じさせない様に柔らかなカーブを用いてデザインしてあります。
もちろん、直線的な方がコストはかなり抑えられるのですが・・・。
このカーブを用いたデザインを奇麗にカットするには、
金型を使用するしかありません。
今回、思い切って専用の金型まで発注しました。
こういった金型は革職人さんが作れる訳ではありませんので、
無事にプラグに通せたら、 ケーブル部分まで移動させます。 |
ケーブルを奇麗に巻いたら、 ボタンを留めます。 |
これなら複数のケーブルを持ち歩いてもケーブル同士が絡んで、
セッティングの時にイライラする事もありませんね。
また、ケーブルを使っている時にも取れてしまう訳ではないので、
「Cable Keeper」自体を無くしてしまうといった事も防げます。
演奏時にも邪魔にならないサイズ。 このザイズ感にはとことんこだわりました。 この独特なカーブもコンパクトに見せるのに 一役かっているのです。 |
ここからは、製造工程を見て頂こうと思います。
上でも書いていますが、この「Cable Keeper」は、
演奏時にも外さずに使える様にデザインしているので、
あまりゴツく感じさせない様に柔らかなカーブを用いてデザインしてあります。
もちろん、直線的な方がコストはかなり抑えられるのですが・・・。
このカーブを用いたデザインを奇麗にカットするには、
金型を使用するしかありません。
今回、思い切って専用の金型まで発注しました。
こちらが金型です。 よく見て頂くと解るのですが、 鋭利な刃物になっているのがお解り頂けると思います。 使う時は、この刃になっている方を革に押し付けて 裁断していくのです。 |
こういった金型は革職人さんが作れる訳ではありませんので、
鍛冶屋さんの職人さんに頼んでいます。
こんな小さな「Cable Keeper」ではありますが、
多くの職人さんによって生み出されているのです。
実際に金型を使い裁断したところです。 スリットや、ボタンの位置なども 正確に切り出されています。 |
ロゴ部分は真鍮の刻印を制作し、 細かな部分までクッキリ再現します。 |
熱と同時に圧力をかけ、 ロゴを入れていきます。 簡単そうに見えますが、 時間を掛け過ぎると、焦げてしまいますし、 圧力が足らないとクッキリとしたロゴにはなりません。 経験と勘ですね。。 |
最後に、スナップボタンの取り付けです。 専用のプレス機でしっかりと付けます。 簡易的にハンマーでも可能ですが、 プレス機の方が奇麗に、かつ頑丈に付きます。 |
と、こんな風に随所にコダワリを持ち製作されているんです。
その「コダワリ」が使う度に、手にする度に、喜びを生んでくれると信じて。
ワタクシはプロトタイプも含め、2ヶ月程使用しましたが、
お気に入りのシールドケーブルも傷まず、演奏前の煩わしさからも解放され、
あまりの使い勝手の良さに、無くてはならない相棒となりました。
大野楽器オリジナルブランド「Bruno」
「Cable Keeper」
是非ご検討下さいませ。
~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686