2015年10月31日土曜日

極上キルトトップ!



皆様こんにちは。

本日は素晴らしいギターの入荷がありましたので、ご紹介させて頂きます。

その名も

Gibson Les Paul Standard Premium Quiltです。


いわゆる標準的なレスポールなんですが、
「プレミアム・キルト」と言う位なので、木目が素晴らしく、
通常の「トラ目」(横に走る木目)では無く、
「キルト」と呼ばれる雲の様な木目なんです。

しかも、、、当店に入荷した個体は選定をさせて頂きましたので、
ズバ抜けて木目が良いんです!
是非他店様の同モデルと見比べていただきたい!

正直、「キルト」は個体差が激しく、あまり木目が出ていなかったり、
木目に深さが無く、浅い為、ある角度からしか木目が見えない個体も多数あります。

また、好みではありますが、
木目の大きさが細かすぎていたり、大柄過ぎたりと、程良い感じの物は
かなり限られています。

と、ゴチャゴチャ言ってみましたが、見ていただくのが早いのでお見せ致します。




Gibson Les Paul Standard Premium Quilt

いかがでしょうか?
素晴らしい木目ですよね。

雲の様な、、水面の様な、、
これが自然に生まれた物とは驚きですよね。


ちなみに・・・
写真の撮り方で良く写ってる訳では無いですよ(笑)

普通に電気の下で携帯でパシャっと撮っただけです。
この後の他の写真でお解かりになると思いますが、
別の角度や蛍光灯の下でもかなりハッキリと木目が浮き立ちます。



GIBSON LES PAUL STANDARD PREMIUM

あえて蛍光灯下で寄って撮ってみました。
木目の深さをお解かり頂けるかと思います。

そして木目の大きさ、配置などもバランスが最高に良いです。

この様な質の良いキルトメイプルは
近年では枯渇状況にあり、価格も高騰しています。
天然の物なので仕方ありませんが、大切に使っていきたいですね。



GIBSON LES PAUL STANDARD PREMIUM

素晴らしいのはボディトップだけではありません。
指板をご覧になって下さい。
黒々としたローズウッドですね。
これもまた、白っぽい個体が非常に多いので、
選定時にも探すのが大変なんです。

ボディの木目&指板の質

共に最高の物を入荷させられたのは奇跡的です。




GIBSON LES PAUL STANDARD PREMIUM

ボディバックもご覧下さい。
マホガニーも良いものを使用していますね。

総重量は、3.7Kgとレスポールとしては軽量なのも嬉しいですね。


素晴らしい固体なので、
是非店頭でご覧になって頂けると幸いです。





Body: Mahogany /“Modern” weight relief
Top: AAA Figured Quilted maple
Neck: Mahogany, Asymmetrical ‘60s Slim taper
Fingerboard: Compound radius Rosewood, 
Trapezoid Inlays with 120th logo, 
Undercut fret over binding for extra playing surface
Hardware: Tone pro locking Tune-o-Matic bridge and tailpiece , Locking Grover tuners
Electronics: Burst Bucker Pro 1+2 , 
Push/Pull Coil Taps, Phase changing and Pure Bypass
Plastics: Cream, Gold speed knobs
Special Notes: Reverse polarity rear pickup for authentic single coil combinations, 
back plate signed by employee who book matched each top
Case: Vintage Brown Hardshell



~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686




2015年10月27日火曜日

提携工房へ



皆様こんにちは。

先日ご紹介させて頂きました提携工房ですが、
ご依頼を頂きましたお客様の楽器を届け&打ち合わせに行って参りました。

ギター1本とベース2本です。
早速御依頼を頂きまして、ありがとうございます。

まず、1本目のギターですが、写真を撮り忘れました。。。
ボディーをぶった切り、塗装というご依頼だったのですが。。。
後で職人さんにビフォーの写真を撮っておいて貰おう。。


と、気を取り直して、ベースの1本目は、、、

リフィニッシュ レリック加工

これは、面白いですよ。
Fender OPBとGibson Thunderbirdを
混ぜちゃうコンセプト。

作業内容としては、
ボディー&ネックをオールリフィニッシュ。
トグルSW、配線溝、ピックアップ部を新たにザグリ加工。
そして、全体のレリック加工です。

出来上がりが非常に楽しみですね。

ちなみに、こちらのベース、新品です。
当店でお買い上げ頂き、そのまま工房入りしました。



そして、ベースの2本目は、、、

リフィニッシュ レリック加工 クラック
Fender PBですね。
こちらも新品未使用です。
当店でお買い上げ後そのまま工房入りです。


コンセプトは、美しく汚く。。

作業内容は、
ボディー&ネックをオールリフィニッシュ。
全体のレリック加工です。

特に大きな改造などはありませんが、
ビンテージを意識した仕上がりになる予定です。

と、打ち合わせを終え、
ここで帰る予定でしたが、、



元々のボディーカラーが白なので、
塗装の下の木目がどうなっているのか全く見えません。
お客様は木目の透けるサンバーストカラーをご希望なので、
ちょっと心配が残ります。

職人「とにかく剥がしてみましょう」
ワタクシ「今からですか?」
職人「その方がお客様も安心でしょう」

と言いながら作業が始まってました(笑)

リフィニッシュ 塗装剥がし レリック
ヒートガンで暖め。


リフィニッシュ 塗装剥がし
ノミで木地を傷つけないように慎重に剥がす。

それを繰り返す結果
リフィニッシュ 塗装剥がし レリック加工
こうなりました。

よく見ると3ピースのボディですが、
継ぎ目も目立たず、木目も綺麗なので、
安心してサンバーストに出来ますね。



と、こんな感じで、
提携工房だからこそ
こんなにフレキシブルに動けるんです。

どんな作業をしているのかを確認できる。
その透明度の高さが提携工房ならではなんです。

是非皆様からの御依頼、御相談をお待ちしております。





~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686










2015年10月24日土曜日

新たな試み




皆様こんにちは。

大野楽器オリジナルギター「ストラトポール」ですが、
当初6本限定でしたが、
お客様の熱烈なラブコールを受け、メーカーさんの協力も得られ、
最終的には6本追加で、計12本限定となり既に完売となりました。
ありがとうございました。

第2弾は未定ではありますが、また違う仕様で考えておりますので、
今回逃してしまった方はご期待下さい。


と、「ストラトポール」のまとめ記事かぁ・・と思われるかもしれませんが、
そうではないんですよ。


この完成して間もない「ストラトポール」を
いきなりカスタムしてしまった馬鹿がおりまして・・・
そう、ワタクシの事です・・・。

先月の「秘密基地」という記事で予想されていた方も居るとは思いますが、

やはり我慢出来ずにやってしまったんです。
「オールリフィニッシュ」「レリック加工」を・・・。

リフィニッシュとは、元の塗装を剥がして色を塗り替える事で、
レリック加工とは、ジーンズなどのダメージ加工の様なもので、
あえて古く、使い込まれた感じを表現する事です。


まずはご覧になって頂きましょう。



大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック

全体はこんな感じです。
本物のブラスパウダーを使用した塗装と、
本物の緑青(ろくしょう)のおかげで、
全体的には緑がかったゴールドに見えます。

※緑青とは・・・銅が酸化する事で生成される青緑色のサビの事です。



ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック

ボディ裏は、木目を殺さない程度に着色をし、
1956年のレスポールゴールドトップのバックの色に
近い雰囲気にして貰いました。

もちろんクラックもビッシリです。

細かい事を言えば、個人的にはこのバックパネルの
カラーを現在付いているアイボリーではなく、
オールドギブソンに使用されているブラウンの素材で
作りたいなぁと考えておりますが、
何故かブラウンの素材が手に入らないんです。
現行のレスポールもほとんどが黒いパネルになっています。
無いとなると余計に欲しくなってしまいます・・・。
今後の課題としておきましょう。



大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック
大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック

ネック裏ですね。いい感じに汚いです。
これは実際に塗装を剥がし、
木地の状態に汚しを入れて、
そのままだとネックとして心配なので、
超超超極薄塗装でコーティングしております。

これで湿気などにも安心して使えますね。



大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック


ヘッド部分です。
ロゴを温存しつつも、ギリギリまで塗装を剥がし、
リフィニッシュをしております。
黒といえども、クリアの飴色を感じます。
クラックもビッシリ入っていますね。

「どうやってクラックを入れたのか?」

特に企業秘密とかでは無いんですが、
ここでは書きません。

手品だってそうですよね。
タネや仕掛けを聞いたら
つまらないじゃないですか。。

しかも、やり方を知っても、
きっと真似をするのは難しいですよ。。

いろいろ想像して楽しんでください。



大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック

ボディ部分のクラックと緑青と塗装剥がれ。
この緑青は緑の塗料などでは無く、本物の錆なんです。
だからこその説得力。


大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック

金属パーツのレリック加工です。
金属パーツは単純に錆させるだけではありません。
普通に錆させると、ただの赤錆になってしまい、
錆の進行も早く、脆くなってしまいます。
したがって、ここでも特殊な加工をしております。

見た目の良さと楽器としての機能の両立。

とても大事な事ですよね。


大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック
大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック


ピックガード、ペグ等のプラスティックパーツのレリックです。
色焼けや、傷、汚れなどを表現していきます。

これも単純に紙ヤスリやスチールウール
などで擦っただけだと嘘っぽい仕上がりになってしまいます。

自然に仕上げるには、
想像以上の手間と時間をかけます。

大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック





いかがでしたか?

メーカーではなかなか出来ない一段階上のレリック

美術品を製作しているかのような感覚。

正直ワタクシもここまでとは思っておりませんでした。

1950年代頃に製造され、
使い込まれたギターかと錯覚してしまいます。

時間を早送りしている感じ、ワープ感。

皆様にも是非体感して頂きたいです。

大野楽器オリジナルギター ストラトポール レリック エイジド ブラスパウダー塗装 クラック




そして、皆様に嬉しいご報告です。

この「秘密基地」工房は、

株式会社大野楽器の提携工房となりました。

既にお問い合わせを頂いておりますお客様はもちろん、
この記事をキッカケに興味を持たれたお客様も、
是非ご利用くださいませ。

また、他店様や他工房様で断られてしまった物も
ご相談下さい。全てとは言えませんが、
出来る限り対応させて頂きます。

受け付けは、大野楽器南越谷店となります。
ご来店お待ちしております。


主な作業内容は、
・塗装(リフィニッシュ、部分塗装)
・レリック加工
・木工加工
・フレット、ナット交換
・P.Uリワウンド
など・・








~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686








2015年10月15日木曜日

Fender(フェンダー)製品の取り扱いに関するお知らせ。



皆様こんにちは。

本日は重要なお知らせです。



このブログを読んで頂いている方や、当店のお客様はもちろん、
ギターファンの方々は御存知の方も多くいらっしゃると思いますが、


2015年3月末で、これまでの 株式会社山野楽器株式会社神田商会の2社による
Fenderブランド製品全ての流通が取り扱い終了という形で止まっておりました。

株式会社山野楽器は主にUSA製Fenderを中心に、
株式会社神田商会はFenderJapanと呼ばれた日本製Fenderを販売しておりました。


2015年4月以降、Fender製品の取り扱いは、
Fender Music Corporation Japan以下(FMCJ)
に移行され、全国の販売店はFMCJと新たに契約を結ばないと
Fender製品を仕入れる事が出来ない状況になりました。

簡単に言えば、株式会社山野楽器、株式会社神田商会の様な「問屋」を通す
という日本独自の流通経路ではなく、米国Fender社と直接取引をする感じです。


しかし、現状FMCJとの契約完了をしている販売店はほとんどありません。
埼玉県内ではまだ1店舗も無いんです。
東京都内でもほんの数店舗に過ぎません。


4月以降しばらくは、販売店はそれぞれの持っている在庫を販売していました。
それも既に底をつき、まず困ったのが修理パーツなどです。

当店でもやはりFender製品の修理で純正パーツでないと困る場面が何度もあり、
お客様にもご迷惑をお掛けしていました。

また、やはりエレキギターの代表的ブランドFenderだけあって、
入荷のお問い合わせなどもかなり頂いておりました。



そこで、、
我が株式会社大野楽器では、FMCJとの契約を完了し、
Fenderブランドの取り扱いを開始いたします。


埼玉県で1番乗りの、
県内唯一のFender正規ディーラーとなります。

お客様からのご要望でも特に多かった日本製のFenderについて、
つまり、旧FenderJapan製品の後継機種もラインナップにありますので、
ご安心下さい。

パーツの供給なども出来ますので、修理の際にも純正パーツで行えます。

また、アンプやその他アクセサリー関係の取り扱いも御座います。



ただし、検品に関しましては、従来の日本の基準ではなく、アメリカ基準になります。
この問題に関しては、当店でのこれまで培ってきた目で検品を致しますので、
ご安心して頂ければと思っております。


本格的な入荷はまだ少し先ですが、
本日よりお取寄せなどにも対応出来ますので、ご来店お待ちしております。



Fender商品取り扱いについて



~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686









2015年10月3日土曜日

Martin入荷。




皆様こんにちは。

10月に入り、アコースティックギターの似合う季節になりましたね。
先月末にメーカー主催のMartin展示会があり、行って参りました。



世界で最も有名なアコースティックブランドであるMartin。
アメリカンブランドのイメージが強いと思いますが、
160年以上の歴史を遡ると、源流はドイツなんです。
そんな歴史ロマンを感じつつ展示されているギターを見てきました。





メーカーの営業さん達が手作りで仕上げた展示スペースに
所狭しとMartin製品が並んでいます。

数万円の物から数百万円の物まであります。


「ちょっと見に行くだけ」のつもりが・・・

やっぱり買い付けてしまいました・・・。

今回連れて帰ってきたのは、






Martin DCPA4

Martin Performing Artist Series
「DCPA4」
です。

生のアコースティックギターというイメージの強いMartinですが、
そのアコースティックギター王者が本気で造ったエレアコなんです。

伝統的なギター製作技術と、
最新のエレクトリックシステムの融合がここにあります。

サウンドはアンプを通しても非常にナチュラルで、
非常に使いやすいエレアコだと思います。



Martin DCPA4 チューナー部

プリアンプ部はFishmanのF1analogを採用。

見た目にも操作性もとてもシンプルです。
チューナーも内蔵されており、便利ですね。

また、コントロールが最小限なので、
ギターのボディーに大きな穴を開けていないのも嬉しいですよね。


今回入荷した個体は、重量もかなり軽量で、
生音もエレアコとは思えない程ボリューム感のある鳴り方をします。

また、ネックも薄めに出来ていて、非常に弾き易く感じます。


是非店頭でお試し下さい。
お待ちしております。







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