皆様こんにちは。
本日は弊社提携工房から、作業が終了した1本が届きましたので、
ご紹介させて頂こうと思います。
簡単に言えば・・・
エクスプローラーのエルボー部分をカットして、
あのエリック・クラプトンが1974年初来日公演時に使用していた
物と同じ形にする。という事です。
Gibsonからはもちろん、各社「ECカット」タイプのエクスプローラー
を時々限定品としてリリースするほど人気のあるモデルでもありますね。
今月のギターマガジン(2015年12月号)でも特集記事が載っていましたね。
今回は結構使い込まれたコリーナ材エクスプローラーをECカットし、
その切断面を既に経年変化の出ている塗装に合わせて塗装する
という内容でした。
では写真でご覧になって頂きましょう。
資料を元に雲形定規を使い、カットラインを定めていきます。
オリジナルのカットラインをそのままトレースしても、
当時のエクスプローラーとは微妙に外周の形状が
異なる部分もありますので、ある程度はアレンジが必要になります。
要はセンスですね。
職人には、作業の技術はもちろんですが、
この様なバランス感覚も必要なスキルだと思います。
ラインを定めたら、いよいよカットしていきます。
もう、ここは思い切りですね。
貴重なコリーナ材なうえ、お客様の大切なギターなので、
ミスは許されません。真剣勝負です!
見事にカットされましたね。
少し大きめに切ってあるので、
ここから、サンディングで形を整えていきます。
その後、塗装をし、この様な形に生まれ変わりました。
ギクシャクしていたカットラインも、上手くなじんでいます。
重量も思った以上に軽くなり、
取り回しも良く、抱えやすい。
ボディをカットするという大胆な発想、、、
しかし、そこにはプレイアビリティを高めるという
大きな結果を生むものでした。
まだストラップピンは付けていませんが、
断面の塗装をご覧になって下さい。
違和感のない仕上がりになっています。
角の部分の仕上げも自然。
当たり前のことかもしれませんが、
決して簡単な事ではありません。
この後、ストラップピンを取り付け、
全体の調整をし、お客様にお渡しします。
この様な改造も弊社提携工房では可能なので、
是非ご相談下さい。
~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
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