皆様こんにちは。
本日はスペシャルな1本が完成致しましたので、ご紹介させて頂きます。
その1本とは、当ブログでも段階を追ってご紹介してきたベースです。
ザグリ~塗装剥離http://macs-ohno.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html
塗装編http://macs-ohno.blogspot.jp/2016/02/blog-post_11.html
大まかなコンセプトとしては、
FenderJapan OPB (Original Precision Bass)通称テレベに
Gibson Thunderbirdのピックアップを搭載し、
その他パーツ類もGibsonのパーツを使い、
Fender×Gibson的なモデルを造るというモノです。
以前ギターでも「ストラトポール」というFender×Gibsonコンセプトの
オリジナルモデルを作りましたが、そのベース版といったところです。
早速御覧頂きましょう!
いきなりですが、全体像です。
意外と違和感なく、仕上がっていますね。
レリック加工もしてあります。
このモデルの肝となるピックアップ部。
60年代のGibson Thunderbirdに使用されていた
メッキカバータイプの復刻モデルです。
現行のGibson Thunderbirdでは、黒い樹脂カバー
のタイプで、当然サウンドの傾向が全く違います。
ピックアップ周りのマウントリングもビンテージタイプを
コダワリのマイナスネジで固定しております。
4弦側の角に搭載された
Gibson LesPaul用トグルスイッチで、
フロント・ミックス・リアの切り替えが出来ます。
コントロールはシンプルに、
1ボリューム1トーンです。
ノブがこれまたGibson LesPaul用になっていますね。
しかもよく見ると、ノブのゴールドのフチが緑青(サビ)
で緑に変色している所まで再現してあります。
そしてこのコントロールパネルもレリック加工され、
ここもコダワリのマイナスネジで留まっています。
ジャックプレートはGibson LesPaul用を採用。
フィンガーレストは、ワンオフで製作。
木材を削り出し、ブラックで塗装仕上げです。
ブラスパウダーを使用してのGold Top。
クラックもビッシリ入り、
本物の緑青を用いビンテージと見間違える程のレリック加工。
指板もしっかりとレリック加工がされています。
この塗装剥がれの表現はかなり難しく、
巷ではわざとらしくなってしまっているモノも多く見られます。
そんな部分も文句なしに良い出来です。
ネック裏もこの通り。
かなり自然なビンテージルックになっております。
握り心地なかなか良い手触りで手に馴染みます。
肝心のサウンドですが、これが想像以上にバランスが良いです。
フロントピックアップのみで音を出すと、プレベに近いですが、
プレベ特有のミドルがブーミー過ぎる癖は抑えられていて、
アンプのツマミをフラットにしていてもそのまま使える音です。
ミックスポジションでは、少しジャズベ寄りになりますが、
ジャズベより芯のあるこれまたアンプフラットでそのまま使える
バランスの良い音です。スラップでも問題ありませんでした。
リアポジションでは、プリッとしたサウンドが前面に出てきて、
少し抽象的な表現ですが、海外のハイエンドブランドのサウンド
とも言える様なイメージでした。
と、ルックスではやや不器用感のあるサウンドを想像してしまいますが、
むしろかなり幅の広い使い勝手の抜群なサウンドにまとまりました。
とここまで書いておきながら、この個体はお客様のオーダーなので、
既に売約済みなんです。
でも、現在、このモデルを元に「大野楽器オリジナルベース」として
量産をするべく準備中なので、気になった方はお問い合わせ下さい。
~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686