2016年6月27日月曜日

夏、Fender。




皆様こんにちは。
ジメジメした天気が続きますが、「夏」はもうすぐそこです。

残念ながら、季節感の乏しい楽器業界ですが、
唯一「夏」を感じさせてくれるアイテム。。

そう、「ウクレレ」ですね!

近年では、若者からお年寄り、
さらにはギターはまだちょっと、、なお子様など、
幅広い年齢層の方々に楽しんで頂けている様ですね。

実は、ギターと共通点が多い楽器なんですが、
ギターよりも、かなり簡単にマスター出来る楽器でもあります。

・弦が柔らかい(ナイロン弦なので)
・とにかくコードの押さえ方が簡単。(指1本で和音が出せる)
・程好いサイズと程好い音量。(難しいアンプなど要らない)
・いつでも、どこでも練習出来る(持ち運び楽々な軽量ボディ)

と、これから始めるにあたり、とってもハードルの低い楽器、
つまり、とっても人に優しいのがウクレレなんです。

このブログを読んで頂けている方々は、
ギターを弾く人が多いとは思いますが、
ギター弾きであれば、適当に触っているうちに弾ける様になりますよ。
じつはワタクシもウクレレは教本すら使わず、
何となく触っているだけで弾ける様になりましたから(笑)


と、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、、

今回入荷したのは・・・


なんとあの「Fender」のウクレレなんです。

結構知らない人も多く、
「えっ?Fenderってウクレレもあるの?」
なんて言われてしまう事が多いんですが、
ラインナップされています。

しかも今回入荷したモデルは、
ウクレレと言えども「Fenderヘッド」
つまり、エレキギターのヘッドの形を採用しているんです。

と言葉で伝えようとするとヘンテコなイメージになってしまいますが、
これがまた、流石は「Fender」。結構上手くまとまっている
デザインなんです。そして、
ギター好きは必ずピクッと反応してしまう事間違い無しです。

では、御覧頂きましょう!!


Fender ウクレレ
全体です。
ボディーはスタンダードなウクレレのスタイル。
ヘッド部分は・・・


Fender ウクレレ
テレキャスターヘッド。
エレキギター弾きにはお馴染みのシルエット。
ペグまでクルーソンを彷彿させる物を採用。
シンプルゆえ、限られた部分にしか
個性を出せないウクレレという物に対し
しっかり「Fender」のデザインコンセプトを盛り込んで
いると思います。


Fender ウクレレ
Fenderロゴ部分のアップ。
実はこの渦巻き模様、Fenderエレキギターの
「ジャズマスター」のロゴに採用されているもので、
このウクレレ用にデザインされたものではないのですが、
良い感じにハマッてますよね。
既存のデザインを上手く利用して
新たなものを生み出す。
この感じ好きです。


ついついFenderの細かなデティールには
オタク的に熱くなってしまうのですが、
ロゴ1つとってもこれだけ語れる。
これこそが「Fender」の大きな魅力なのではないでしょうか?

ウクレレにも是非「Fender」。
あなたのギターの横に並べてみてはいかがでしょうか?






~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686





2016年6月25日土曜日

LPの大群が






皆様こんにちは。
本日は、Gibson レスポールの選定を行いましたので、
その模様をご紹介させていただこうと思います。

とにかくまずはこの写真から、、、


Gibson  LesPaul  Traditional  2016
店内がこんなことに・・・
合計10本の中から選定します!


このブログで何度もお伝えしているとは思いますが、
ギターの個体差は本当にあるんです。
近年ネット通販が台頭してからはこの個体差をはっきり示さない
販売店やメーカーが増えています。

実際は、特にアメリカ製などの海外メーカーは個体差が大きく感じます。

例えば、今回の選定でも、10本の重量を計測すると、
最軽量の個体と最重量の差がおよそ1kg以上もあるんです。

これだけでも同じ音の訳ありませんよね?

ここで、Gibson レスポールについての情報なんですが、
近年のGibson USA レスポール 全てのモデルには
「Weight Relief (ウェイトリリーフ)」という重量をコントロールする為の
所謂、肉抜き穴が空けてあります。

その空け方も大きく2種存在し、下の写真の様になっております。
Weight Relief (ウェイトリリーフ)
左が今回選定したレスポールトラディショナルの物、
右がレスポールスタンダードの物。


少しばかりショックを受けてしまった方も居るとは思いますが、
もっとショックなのは、これだけの穴を空けておきながら、
相変わらず重たすぎる個体が多いという事。

もちろん、「ウェイトリリーフ」は「重さ」だけではなく、
「サウンド」も考慮しての物なんですが、ここまで肉抜きされているなら、
軽くあって欲しいものですよね。。

重さについては、先程も触れましたが、より具体的な数字で言うと、
重たい個体は約5Kg以上もありました。
さすがにこれは重た過ぎです。穴が開いてるのに・・・

あまりイメージ出来ないかもしれませんので、
比較対象を挙げると、Fenderのストラトは平均すると、3.5Kg前後です。

Fenderとの比較で、ある程度レスポールは重いものだという認識はありますが、
5Kgはちょっと行き過ぎなのが解ると思います。


少し長くなってしまいましたが、、
そんな訳で今回は、「重量」「木目」「指板の質」「バランスの良い音」
という部分に重点をおいて選定しました。

どんなに木目が素晴らしくても重たい個体は却下です。
重さ、木目が良くても指板がダメならこれもまた却下です。

そんな厳しい選定をしていると、10本もどんどん絞られていきます。

では、文字通り厳選した1本を御覧下さい。
ちなみに、重量は3.68kgです!

Gibson  LesPaul  Traditional  2016
Gibson  LesPaul  Traditional  2016
なかなか良い木目ですよね!
やや太めのトラ目がワイルドで素晴らしい。

Gibson  LesPaul  Traditional  2016
あえて蛍光灯の直下で
木目の見えにくい意地悪な撮り方をしました。
それでもこの感じです。


Gibson  LesPaul  Traditional  2016
いたって普通のヘッド周り。
この「普通」がとても大切です。
LesPaul Modelというロゴも復活し、
ペグもノーマルのクルーソンタイプ。
ロボットチューナーではありません。
ナットも伝統的なスタイル。
「普通」最高!

Gibson  LesPaul  Traditional  2016
しつこいですが、普通のペグです(笑)

Gibson  LesPaul  Traditional  2016
ボディーは2ピースながら、
とても質の高いマホガニーを使用。
ちょっと写真では伝わりづらいですが、、

Gibson  LesPaul  Traditional  2016
指板も御覧下さい。
色、詰まり共に文句の無いローズウッドですね
グリップ形状は、いわゆるレスポールらしい
程好く太さのあるグリップです。

いかがですか?
いわゆる「普通」のレスポール。
ルックス、仕様、は普通ですが、しかっりと選定した個体なので、
サウンドバランスは最高です。

個人的には、この個体をベースとして、
細かなパーツ類をよりビンテージ系パーツに交換し、
ビンテージルックに仕立てて行くのも面白いかと思います。
今はかなりマニアックな部品までレプリカ生産されていますので。

当店が自信をもってオススメ出来るこの個体。
是非実物を見に来て下さい。
お待ちしております。





~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686





2016年6月11日土曜日

銘木ギブソン!





皆様こんにちは。
先日は、「ローズウッドの誘惑」というタイトルでご紹介しました
Gibson J-29でしたが、実は既にお客様の元へと旅立っていきました。

そしてそんな変り種ギブソンアコースティックの第2弾とも言うべき
特殊材モデルが入荷して参りました。


今回は、「世界3大銘木」と呼ばれる材の中で、楽器はもちろん、
他のジャンルでも非常に人気の高い「ウォルナット」材を
サイド、バックに使用した「Gibson J-15」が入荷致しました!
※世界3大銘木とは・・・「チーク」「ウォルナット」「マホガニー」の3種。

特に家具などにコダワリを持っている方などには垂涎の的とも言える材なんです。


前回のJ-29の記事にも書きましたが、大元となるモデルは超有名、定番モデル
であるJ-45なのですが、そのJ-45といえば「マホガニー」材を使用しています。
これはある意味ビンテージを意識した「伝統」とも言えるスペックなのですが、
J-29、J-15共に、あえてマホガニー材を使用せず、Gibsonファンにとっては
新たな選択肢とも言えるモデルなんです。

今回ももちろん贅沢な選定を行わせて頂きました!

実はワタクシの自宅の家具もウォルナット材で揃えている位好きな材なので
いつも以上に興奮してしまいました(笑)

まずは選定の模様から。。。

Gibson J-15
今回は5本の中から選定です。
全てチューニングをして
きちんと確認をしていきます。

Gibson J-15
裏側を見せて並べると
「ウォルナット」材の迫力がすごいです。


J-15の特徴を表現するとすれば、サイド、バックの「ウォルナット」材と、
メイプル材のネックにより「固さ」のあるサウンドです。

今回の選定で最も大事にした事は、
その「固さ」がどこまで心地よく感じられるのか。です。
固いだけで響きの少ない個体もありますし、逆にせっかくのウォルナット&メイプル
なのにマイルド過ぎる個体もありました。

これは個人的に家具などでも感じていた事なんですが、「マホガニー」等に比べ、
「ウォルナット」材は比較的バラつきが多い材と思われます。
それがダイレクトにサウンドにも影響があったのではないでしょうか。

やはり、その材の持つイメージと実際のサウンドがピタッと合っている方が
全体を通して「しっくりくる1本」になるのではないでしょうか?


そんなことを考えながら、ブツブツ言いながら、しつこく選定をした結果、
この個体を選び出しました!御覧下さい。


Gibson J-15
トップ材はスプルースなので結構おとなしい感じ。
飽きのこないシンプルなスタイル
そんな中にもGibson伝統の「ラウンドショルダー」。
ちょっと「なで肩」なシェイプ。

Gibson J-15
トップとは打って変わって、
「ウォルナット」材らしいワイルドな木目。
たまりませんね。

Gibson J-15
実は今回のこのJ-15、
指板部分やブリッジ部分も
「ウォルナット」材を使っているんです。


Gibson J-15
「メイプル」材のネックです。
この辺りもしっかりと木目のクセの無い良い個体を
選定させて頂きました。

定番モデルのJ-45を知る人の中には
「邪道」という評価をする方もいらっしゃるとは思います。
しかしながら、ギブソン・アコースティックの伝統技法となる、
ダヴ・テイルジョイント(ネックとボディの接合方式)
やニトロセルロース・ラッカー塗装などはそのままに、
ツボをしっかりと踏まえた上での新たな挑戦として、
ワタクシ自身はとても好感が持てました。



エッジのバリッと効いたギブソンサウンドを是非体感して頂きたいです。



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