2018年1月30日火曜日

アクアマリン!



皆様こんにちは。
先日降った雪が未だ溶けずの場所も多く、厳しい寒さが続いておりますが、
「また雪が降るかも⁉」なんていう情報もありますし、
まだまだこの寒さは続く様ですね。
インフルエンザも流行っている様ですし、皆様お気を付け下さいませ。

と、そんな時期とは正反対の、爽やかな「海」を感じさせる美しい1本が入荷して参りましたので、ご紹介させて頂こうと思います。

その1本とは、、
Gibson 2018年モデル ES-335 です。
とにかく写真をご覧ください。

Gibson ES-335 Figured 2018 Aquamarine

いかがですか?とっても爽やかなカラーリングですよね?
その名もアクアマリン。Figured Topと相まって「波」に見えますね。
木目の感じをもう少し「寄り」でお見せしましょう。

Gibson ES-335 Figured 2018 Aquamarine

はい。素晴らしい木目です。
が、それだけではなく、、よく見ると、通常あるはずの、
センターの継ぎ目が無いんです。
ちなみに、ES-335のトップ材は50年以上前から合板(このモデルはメイプルーポプラーメイプル)が採用されていますが、無垢材では無いものの、このサイズで継ぎ目も無く、全体に渡り均一に木目が出ているのは素晴らしいの一言です。

しかも今回この木目が、サイド、バックにも採用されているのです。

Gibson ES-335 Figured  Aquamarine

バック材にするには勿体ない位の木目ですよね。当然弾いている時には全く見えません。。
バックはトップとは違い、パーツが一切載っていませんので、木目の均一さや、塗装のグラデーションがとても解り易いですよね。
それにしても奇麗ですね。

Gibson ES-335 Figured  Aquamarine

そして忘れてはならないのがこの指板。
今回もかなり目の詰まった物を入手出来ました。
この写真、当然オイルの類は全く入れてません。そして、画像加工等もせず、およそ見たままに撮影されています。
※季節柄、乾燥から守る為にこの後オイルを薄く塗る予定です。

それから、この指板周りで特徴的なのが、写真では伝わりずらいとは思いますが、
「ロールド加工」という加工がされていまして、
指板のエッジ部分がやや丸く面取りされていて、握り込んだ時にもストレスなく弾く事が出来ます。特に親指を6弦上に回す場面などは効果覿面です。覿面てきめんって難しい漢字ですね(笑)

そして、60年代を彷彿とさせる「ブロックインレイ」がたまりませんね。
ボディが艶やかなので、ドットよりもブロックで大正解だと思います。


Gibson ES-335 Figured 2018 Aquamarine


ブリッジ周りの写真です。
    ABR-1 with Titanium Saddles & Aluminum Stopbar with Locking Studs
    という事ですが、つまり・・
      伝統的なブリッジスタイルに弦の乗る駒部分のみチタンにし、
        更にはテールピースをアルミ素材にしつつ脱落しない様にロックも出来ますよ。
          という仕様です。

          なんだか言葉的にはハイテクな香りがしてしまいますが、
          ルックスはほぼビンテージスタイルですし、
          サウンドもむしろヴィンテージフィール溢れるウォームなサウンドに
          少しだけ明瞭さもプラスした大変バランスの良い音でした。

          Gibson ES-335 Figured 2018 Aquamarine

          ピックガードはよーく見ると、
          アイボリー/ブラック/アイボリー/ブラック/アイボリー
          という重なりの5プライを採用し、さりげない高級感を演出しております。

          L字金具もフルアコなどに使われるタイプの凝ったものを採用していますので、
レスポールの様にピックガード正面にネジ頭が見えるという事は御座いません。

Gibson ES-335 Figured 2018 Aquamarine

いかがでしたか?
「渋い」イメージのES-335もカラーリング一つでかなり印象が変わるので面白いですよね。




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MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686







2018年1月26日金曜日

特別仕様!



皆様こんにちは。
先日このブログでご紹介させて頂きました「Bruno BOD-1 OverDrive」
の記事は多くの方々に見て頂けた様で有難う御座いました。
ブログの更新も結構手間の掛かるものですが、皆様の反応が励みになります。
今後も不定期ではありますが、続けていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

さて、その「Bruno BOD-1」ですが、
当店のお客様のコダワリとワガママを形にした「特別仕様」がありますので、
ご紹介させて頂こうと思います。

レギュラーモデルの「Bruno BOD-1」はビンテージホワイトボディに、パーチメントホワイト(ビンテージホワイト)3Pのピックガードを採用しております。

今回のお客様がお使いの楽器が
「ESP Navigator N-ST ALR Rose カスタムオーダー」のレフティーです。
そして、たまたまボディーカラーが似ている黄ばみのあるシースルーホワイトでした。
シェイプもストラトですし、これは似ている・・・
が、しかし、ピックガードが違う・・・。
お客様のギターはピックガードが「茶べっ甲柄」なんです。

そこで、、
作っちゃう事にしました。

しかもどうせ作るなら、「ギターと全く同じピックガード材を手に入れよう!」
という事で、今回は特別に株式会社ESP様にご協力を頂き、お客様のギターに使用したピックガード材を用意して頂きました。
べっ甲柄は、材料のロットや場所によってだいぶ印象が変わってしまうので、
今回はそこもこだわって、ギターに付いている物に限りなく近い部位を用意して頂きました。面倒な注文に応えて頂けたESP様に感謝です。
実はノブも微妙に色が違っているので、ノブも用意して貰いました。

「Bruno BOD-1」のピックガード部分は、自社提携工房で1枚1枚手作りしていますので、
材料さえ手に入れてしまえば後は作るだけです。
こんな事が可能なのも工房があるからこそですね。


と、いうわけで、前置きが長くなりましたが、
ご覧頂きましょう!


エフェクター ギターみたいなデザイン ピックガード オーバードライブ お洒落 かっこいい


いかがですか?
ギターとセットで撮ってみました。
お洒落ですよね。

しかも今回はサウンド面でも手を入れました。
基本仕様は「トゥルーバイパス」仕様なのですが、
本機は「バッファードバイパス」にしてあります。

「トゥルーバイパス」に関しては言葉のイメージから
全く音質劣化しない完璧なモノという認識を持たれている方が多くいらっしゃいます。
しかし、それは間違った考え方で、トゥルーバイパスというのは言い換えると
「OFF時にバッファーを通らない回路」で、つまりはエフェクトOFF時にインピーダンス変換できない回路なので、シールド等の影響をモロに受けてしまうというものでもあるのです。
つまり、「トゥルーバイパス」「バッファード」どちらが悪いということではなく、使用環境によるという事です。

この内容はかなり長くなってしまうので、ここでは割愛させて貰いますが、店頭では実験も含め違いを体感して頂く事も可能です。
もし、もっと詳しく知りたいという方がいましたら、是非ご来店下さい。


というわけで、今回の「特別仕様 Bruno BOD-1」いかがでしたでしょうか?
エフェクターも演奏する上では大切な道具ですよね。
そんな道具が「音」も「ルックス」も自分好みだったら最高ですよね!


今回の作業は全てオプションとなりますが、十分な満足感は得られると思います。

「Bruno BOD-1」はお陰様で大変ご好評を頂き、現在売り切れてしまいましたが、
2月中には再度入荷する予定です。
ご検討中の方は是非!




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2018年1月25日木曜日

お気をつけください!



皆様こんにちは。
本日はリペア関連の内容ですが、近年急激に増えているトラブルに対しての注意喚起といった内容です。是非、皆様もご確認くださいね。

エレキギター、エレキベースのプレーヤーはほとんどの方がストラップをご使用されていると思います。そのストラップですが、昔から外れてしまうというトラブルも多く聞きますし、それに対する対策品なども売られていますよね。

今回はその対策品によるトラブルをご説明させて頂きます。


上の写真は、近年ストラップ脱落対策品で最も見かける様になった「ストラップラバー」という商品ですが、従来のストラップロックはギター本体側を多少弄る事になるものが多く、この「ストラップラバー」のお手軽さには正直目からウロコ的な驚きもありましたよね。

しかし、そんな楽器側の加工を必要としないお手軽「ストラップラバー」にも大きな弱点があります。

まず、下の図をご覧ください。


ストラップピンにストラップが掛かっているのを真横から見た図です。
通常はこの様にストラップピンに対してストラップの厚みが薄く、ピンはしっかりとボディに固定されたままでストラップのみが可動する状態ですよね。
まぁだからこそストラップの穴が広がり、ギターの落下につながるのですが・・・。


一方、「ストラップラバー」を装着した図が下です。
赤い部分がストラップラバーです。


ストラップのみの時と比べ、当たり前ですが、ピンの溝いっぱいいっぱいにハマっていますね。これがストラップを外れにくくしている仕組みなんですが、実はこれこそが大問題なんです。

「ストラップラバー」というネーミング通りこの商品は「ゴム」で出来ています。
「ゴム」は滑りにくい素材ですよね。
それが溝いっぱいにハマっているという事は、、、
ストラップピンとストラップ&ストラップラバーが完全一体化している状態となります。

すると、プレーヤーが体を動かした時に上の図の矢印の様にネジ本体を回し始めてしまうのです。

固い瓶の蓋を開ける時用の、ゴムで出来ていて、径を大きくするグッズがありますよね?
正にそれと同じ現象が起こっているのです。


ストラップピンを固定しているネジは、いわゆる木ネジを使っています。
この木ネジは見方を変えればドリル的な要素もありますよね。
そんなネジがグリグリ回されるとどうなるか・・・

当然ボディは木材なので、木が削れていきます。
最終的にはボディ側の穴が広がり、ネジごと抜けて結局ギターの落下事故に繋がります。

つまり、「ストラップピンからストラップは外れないけれど、ギターからストラップピン自体がストラップもろとも外れる」という本末転倒な結果となります。

ボディ側のネジ穴が広がりストラップピンが抜けるといった修理は結構多いのですが、
なかでもこの「ストラップラバー」利用者がダントツに多いです。

金額も安く、使い始めは何の問題も起きず、むしろ安心感すらあるので、利用者も多く、なかなか皆様にご理解頂けていないのですが、「ストラップラバー」は短期的な使用に留めて頂きたいです。

現在既にネジが緩んでいる場合は、すぐに修理に出しましょう。
当店の場合は、ネジ穴の中を奇麗にし、新たな木材で埋めて、新規のネジ穴を作り直すという修理をしております。



ストラップの脱落を完全に防ぐ方法は無いです。
落下防止グッズも使用するシーンや期間、そしてリスクを理解していれば、
大変便利に使える事もあると思います。。。が・・

やはり大事なのは・・

・穴の広がってしまった古いストラップは使わない。
・ネジが緩んでいないかを演奏前、演奏後にチェックする。
・ストラップを付けっぱなしにしない。(付け外し時に異変に気付く)
・落下防止グッズを過信しない。

等だと思います。



ギターの落下は最悪ネック折れなどやご自身の怪我などに繋がる恐れもありますので、
是非この機会に点検してみてくださいね。






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2018年1月19日金曜日

自信作!(エフェクター)



皆様こんにちは。

本日ご紹介させて頂く商品は、
既に店頭での発売は開始しておりますが、常に品薄、品切れ状態でなかなかブログでのご紹介が出来なかった1品です。

その名も「Bruno BOD-1」
Brunoブランドのエフェクター。「オーバードライブ」です。

新参ブランドにとって「オーバードライブ」の世界は、種類も豊富で、各社・各ブランドがしのぎを削るなかなか厳しい世界なのですが、あえて、その荒波に突っ込んでみました!

とにかく目指したのは、「極上のオーバードライブ」です。
オーバードライブではあるものの、クリーミーなサウンド。
この「クリーミー」という言葉、所謂「TS系」オーバードライブの説明等で頻出するワードですが、このBOD-1もカテゴリーとしては「TS系」とされるかもしれませんが、他のTS系ペダルとは違います。
まず、通常のTS系のかなり控えめな歪みよりも歪みの幅が広いです。
その為、既にご購入頂いたお客様を見ても、ブースター使用を目的とする方から、単体での歪みエフェクターとして使用する方までいらっしゃいます。

そして、コンプレッション感もTS系に比べやや控えめで、「入力に対して素直な反応」と感じて頂けると思います。
このTS系特有のコンプレッション感は確かに気持ち良いですが、個人的には最近のTS系ペダルは歪みの粒はやや粗いうえ、コンプレッションも結構キツイというものが多い気がします。1歩間違えると抜けの悪さを感じてしまう物もありますよね。

そういった不満等を1つ1つ解決し、このペダルが誕生したのです。

ではご覧ください。

Bruno オーバードライブ TS系 オリジナル筐体

いかがでしょう?
サウンドにコダワルだけでは無く、デザインにも相当こだわっております。
「ストラトキャスター」をモチーフにしたデザイン。
製作はもちろん「日本国内製造」です。

細部まで見ていきましょう。

Bruno オーバードライブ TS系 ブティック系

このピックガード、本物のギター用のピックガード材を1枚1枚手加工で切り出して、筐体にネジで止めてあります。この独特なカーブをエフェクターという真四角な物の上で表現するのが難しく、デザイン&設計は非常に苦労しました。
狙い通りそこまで奇抜さを感じないスッキリとした印象になりました。

ノブはもちろんストラトキャスター用を採用しております。
このノブのカラーにもこだわりました。
写真では伝わりにくいですが、「白」にもいろいろな「白」がありますので、僅かにアイボリー気味なものを採用しております。その辺の安パーツではありませんからね(笑)

Bruno オーバードライブ TS系 ブティック

そして、ON・OFFを識別するLEDインジケーターです。
このカラーにもこだわりました。
これも写真ではお伝えしにくいのですが、「電球色LED」を採用しております。
ここ近年エフェクターのLEDと言えば、青色、たまに白色、そして昔は赤ですよね。
「電球色LED」はあまり使われていませんが、このデザインにはかなり合っていると思います。もちろん視認性も良く、個人的には結構お気に入りポイントだったりします。
ややノスタルジックな雰囲気作りにも一役買っていると思います。

Bruno オーバードライブ TS系 ブティック系 かっこ良い

塗装に関しても、かなり頑張りました。
巷のハンドメイド系には剝がれやすい塗装が多くみられますが、
このBOD-1には「粉体焼き付け塗装」を施してあります。
海外では「パウダーコート」という表現をするものですね。自動車のホイール部分などの塗膜強度の必要な所に採用される塗装方法です。
塗装面の仕上がりはやや粗さが出るものの、通常の塗装に比べて圧倒的に強度があります。この「剥がれにくさ」は足で操作するエフェクターには必要な条件だと言えるでしょう。まぁボロボロの機材もカッコいいですけどね。。

そして、ロゴ部分はシルク印刷で金文字にしてあります。
こういった部分もシールでごまかす物が多いなか、きちんとこだわって仕上げました。


と、あくまでエフェクターなのに外見の話ばかりになってしまいました。。
そろそろ機能面のお話をしましょう。

Bruno オーバードライブ TS系 ハンドメイド

実はこのジャック類の取り付け位置にもかなりこだわりました。
エフェクターボードに組み込んで使う方の場合、入出力がサイドにあると無駄にスペースを食ってしまうんです。詳しくは過去のブログを参照
そこで、内部のレイアウト的にはかなり厳しいですが、インプット・アウトプット・電源ジャックの全てを何とか上面に収めました。
このことにより、すぐ隣に別のエフェクターを配置する事も可能となっております。

Bruno オーバードライブ TS系 日本製

そしてそのジャックにはプラスティックを多用した安物では無く、信頼性の高いスイッチクラフト社のジャックを採用しました。やはり、手ごたえもガッチリしていて、不用意にプラグが抜ける心配をする必要はありません。
これも、コストの面のみならず、内部のスペース的にも不利なのですが、キッチリと拘らせて頂きました。


Bruno オーバードライブ TS系

そして最もサウンドに関わる基盤部分です。
一部モザイクをかけさせて頂きましたが、奇麗に配置されている事がお解り頂けるかと。
これ、ハンドメイドですよ!手作りですよ。強調の為2回言いました。
この奇麗な配置は当たり前のようでそうでもありません。
そして、この奇麗さはサウンドにも影響があります。
今回極限まで直線的に部品配置をする事で無駄な回路を減らし、信号のロスを抑えました。1個1個は小さな影響なのですが、部品点数が多くなればなるほど影響が顕著に出てくるものです。
ある意味この写真だけで外見だけではなくとにかく中身にこだわった事をご理解頂けるのではと思います。

とにかく自信作の「Bruno BOD-1」。
ぜひお試しください。


万一在庫切れの場合でも店頭にデモ用サンプルを用意してあります。

ご来店お待ちしております。




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2018年1月14日日曜日

火の鳥。




皆様こんにちは。

突然ですが、皆様は「変形ギター」と呼ばれるモノにどういったイメージを持っていますか?
「尖ってそう」「弾きにくそう」「イカツイ」「デカい」等々様々ではあると思いますが、正直一部の変形好きの方を除いてやや否定的な方が多いのではと思います。

でも、一口に「変形ギター」と言っても、その中でもマイルドなものから過激なものまで色々ありますので、「変形」というキーワードだけで選択肢から外してしまうのは非常にもったいない事だと思います。

しかも、比較的デザインされてから年月の経ったものは、今となってはかなりマイルドに感じるものも結構ありますよね。

今日ご紹介させて頂く商品は、まさにそんな1本ではないかと思います。


その1本とは、
Gibson Firebird Studio です。

Firebirdと言えば、クライスラーをはじめ、パッカード、フォードなどのカーデザインを手掛けていたアメリカ自動車史では欠くことの出来ない重要人物であるレイモンド・デートリッヒにデザインを依頼し、1963年にデビューした結構大真面目に作られたギターなのです。

つまり、当時は別段「変形」「異形」ギターを作るという意識は無かったと思われ、
「変形」というカテゴライズは現代の勝手な解釈ともとれるのではないかと感じます。

まぁ相変わらずブツブツと色々書いてしまいましたが、
とにかくご覧頂きましょう。


Gibson Firebird Studio


いかがでしょう?
そう、お気付きの方もいらっしゃるとは思いますが、FirebirdStudioなので、元のFirebirdをアレンジしてあるモデルなのです。
ピックアップはいわゆるスタンダードなハムバッカーとなり、ブリッジもレスポールと同じタイプが採用されています。

しかし、そのような差より、もっと大きな違いがあるんです。

何だと思いますか?
皆様が比較し易い様に並べた写真も載せておきます。

Gibson Firebird Studio
左がFirebird、右がFirebird Studioです。


どうですか?解りましたか?

「ヘッドの向きが違う」

そう。それも正解ですが、もっと大きな違いがあります。


実は、ボディのサイズが結構小さくなっているのです。

更に解り易い比較写真を見て下さい。

Gibson Firebird Studio
重ねてみるとこのぐらいの差です。

Gibson Firebird Studio
ナットから約88cm。

 
Gibson Firebird Studio
ナットから約85cm。
エンドピンの辺りで約3センチ程度短いですね。

このボディーサイズの縮小は、日本人にとってはメッリトが非常に大きく、
ストラトキャスターなどと同じ感覚で体にフィットするサイズ感です。

「変形ギター」というレッテルを貼られ、アンチな方も多いその理由の1つはサイズだとも思います。確かに、ギターに遊ばれてしまうような印象もありますもんね。
でもこのモデルは小柄な方でも見た目の違和感はありませんので安心してくださいね。

Gibson Firebird Studio

ヘッド部分はノンリバース形状になっているので、非常に扱いやすいですし、その為弦のテンション感も比較的普通と言えるでしょう。

Gibson Firebird Studio


セットネック形状ですが、レスポールのそれとは違い、ハイポジションもかなり楽に弾く事が出来ます。

そう。
Gibson Firebird Studio」は、
「変形」というカテゴリーに留めておくにはもったいない、
・日本人の体にフィットする小振りなボディ
・薄いボディでライトウェイト
・ハイポジションも弾きやすい
・スタンダードなハムピックアップ
・ノンリバースヘッドでチューニングしやすい
・調整の簡単なブリッジ
といった多くのメリットを持つバランスの良いギターなのです。


いかがでしょう?
これを機に新たなイメージを持って頂けると嬉しいのです。
個人的には女性にもオススメ出来ると思っております。

持った時のサイズ感も含めチェック出来る様に、当店では全身鏡もご用意しておりますので、是非チェックしに来てください。



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2018年1月9日火曜日

シングルサイズ



皆様こんにちは。
それにしても寒いですね~。ご来店されるお客様にも風邪をひいている方も多く、
年末年始の疲れが溜まっていると思いますので、お気を付け下さいませ。

本日はお客様のご依頼で面白い商品が入荷しましたので、ご紹介させて頂きます。

ここ最近、当店では、P-90スタイルのピックアップが人気でして、
皆様そのシングルでもハムでもない、やや癖の強い独特なサウンドを上手く手懐けていく楽しみを見出しているのかと思われます。

↑代表的なP-90の写真です。形状もハムでもシングルでもないという微妙なサイズ・・・。

そんなお客様の一人から、P-90サウンドが病みつきになってしまったけれど、
どうにか普通のストラトに搭載出来ないか?とのご相談を受けました。

以前、当店で販売していたオリジナルギター「ストラトポール」はまさにそんな理想を叶えたギターでしたが、もしこれと同じような加工をお持ちのストラトキャスターに行うとすれば、大掛かりな加工を必要としてしまいます。
それに、ストラトキャスターは、ボディ裏にスプリングキャビティーがある為、
表からはピックアップのザグリ、裏からはスプリングキャビティーのザグリといった具合に、表裏両方から彫っている状態となっています。
つまり、シングルコイルピックアップよりも深さが必要なP-90を搭載する為にピックアップキャビティーを掘ると、最悪ボディーを貫通してしまう恐れがあるのです。

リスクもある上に、後戻り出来ない加工をするのはかなり抵抗がありますよね。

そんな方にオススメなのが今回ご紹介する商品です。

「Seymour Duncan Stra-Bro 90」


というピックアップで、はやい話、シングルコイルサイズのP-90なんです。
「セイモアダンカン社」といえば、多くのメーカーが純正採用する超有名&定番ピックアップメーカーですが、この商品はレギュラー商品では無く、セイモアダンカン社の
「カスタムショップ」が手掛けるオーダー品なんです。
2015年あたりから販売されている様ですが、カスタムショップ製でオーダー制となっている為、国内流通はあまりなく、搭載されている方もかなり少ないと思われます。

今回当店からオーダーをかけ、約3か月ほどでアメリカから入荷してきました。

とりあえず、外観をご覧になって頂きましょう。

Seymour Duncan Stra-Bro 90 P-90 シングルサイズ

ちゃんとシングルサイズになっていますね。
ボビンのカラーはこれまたP-90のアイボリーカラーとなっていて、面白いですね。
通常のシングルコイルで使用するピックアップカバーは使用せず、そのまま搭載する仕様です。
配線は3芯となっており、コイルタップにも対応する様なので、純粋なシングル構造ではないんですね。
P-90は構造的にはシングルなんですが、その「甘く太い深みのあるP-90サウンドをストラト用シングルコイルサイズに落とし込む。」という難題に挑んだ結果、ハム構造の方が狙ったサウンドを得られたということなんです。ちょっとややこしい話ですが、面白いですね。

サウンドのレビューは海外のサイトで動画が上がっていたりするのですが、まず皆様が気になるところは、本当にストラトに載るのか?等のレビューだと思います。
正直、そこまでの細かなレポートは検索しても出てきませんでした。

という訳で、実際合わせてみます。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・
なんと・・・




・・・・・・・・・・・・

「載りませんでした・・・・。」


でも本当にあとちょっとという感じなんですが・・・。
コイルのターン数が通常のシングルよりも多く、コイルがやや膨らんでいるので、
ピックガードの穴にうまく嵌りません。

でも、多少ピックガードの穴を拡張すれば・・・・。








入りました!!
ピックアップの嵌る穴の天地をそれぞれ約0.5mmずつ広げました。
念のため数社のピックガードを試しましたが、みんな同じ感じで加工が必要な様です。

これは注意が必要ですね。半田付けが出来るからといってご自分で取り付けしようとしてもピックガードの加工となるとポン付けとはいかず、難しいですよね。
ピックガードの素材は奇麗に削るのは意外と難しく、簡単にヤスリやカッターなどでと考えているとガタガタになったりして残念な結果となりますので、ご注意くださいね!

それでもご自分でという方の為に裏の写真ものせておきますね。
裏はこんな感じになっております。
やはり、通常のシングルコイルよりも厚みも幅もありますよね。
ギター側のザグリの深さによってはピックアップが下げられず、弦に当たってしまう事も考えられるので、これまた注意が必要です。

まあ、とりあえず多少加工すれば問題なく搭載可能ですし、なにより、愛機に大掛かりな加工をせずともP-90サウンドを手に入れられるのはメリットですよね!


当店では、「セイモアダンカン カスタムショップ製品」のオーダーも喜んで受けさせて頂いております。さらには、加工、取り付け等も行っておりますので、お気軽にご相談下さいませ。





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2018年1月7日日曜日

明けましておめでとうございます!



あけましておめでとうございます。
本年も尚一層のご愛顧の程お願い申し上げます。
さて、当店は5日より営業を開始した訳ですが、さっそくご来店頂きましたお客様も多く、嬉しいかぎりです。有難う御座いました。



2018年のブログ初更新ですが、、
Brunoブランドのアクセサリー部門、
Bruno Equipmentより、新たなアイテムをご紹介させて頂きます。

「Bruno Pick TYPE-2」です!!


Bruno ピック 小振り セルロースプロピオネート




以前より販売させて頂いる「Bruno Pick」も多くの方にご愛用頂いておりますが、
今回のTYPE-2は少し内容を変えてみました。


Bruno ピック 小振り セルロースプロピオネート

上の写真左がTYPE-1、右が今回ご紹介させて頂くTYPE-2です。
大変ご好評頂いております「小振りな形状」はそのままで、形や大きさは全く変更していませんが、「素材」「厚み」が変わっています。

TYPE-1の細かな仕様は以前のブログをご覧になって頂ければと思いますが、
ザックリと言えば、素材がポリアセタールで厚みが0.8mmという仕様です。

今回のTYPE-2は、
結構珍しい「セルロースプロピオネート」素材で、厚みが1mmとなっております。

「セルロースプロピオネート」??
聞きなれない素材ですよね。

別名をプロピオン酸セルロース。
融点を190℃付近に持つ熱可塑性のプラスチックで繊維素系樹脂です。寸法安定性に優れており、耐候性も良好です。強靭で耐衝撃性に優れた素材で、柔軟な感触や成形性の良さも持ち合わせている半透明な材料です。

まぁ、難しいですね・・・
つまり、ピックに向いている素材という事です(笑)

気になる使い心地はというと、、
今現在よく見かけるピックはどちらかというと「ハリ」があり、「パリッ」と抜ける
アタックが特徴を持つ物が多いと感じます。
この「Bruno Pick TYPE2」はというと、その流れとは真逆で、
「しっとり」とした感触で、かなり柔らかく、ちょっと極端な表現かもしれませんが、
「ぷにっ」とした感触です。ただ、復元性も高いので、柔らかくシナってもしっかり戻るという独特な、他の素材にはまず無い使用感です。

さらに解り易い比較をすると、、
TYPE-1は0.8mm、TYPE-2は1.0mm、つまり0.2mm厚くなっていますよね。
普通であれば、厚い方が固いと思いますが、セルロースプロピオネートを用いたTYPE-2は厚みが増しているにも関わらず、TYPE-1より柔らかいんです。

個人的には、ジャズ、ブルースといったアタックよりもサウンドのトーンを重視するスタイルに特に向いていると感じています。


Bruno ピック 小振り セルロースプロピオネート

ルックスは「セルロースプロピオネート」素材の特徴である「半透明」を生かしつつ、
Brunoブランドのカラーである「ブラウン」に着色し、更には金文字ロゴを採用し、
高級感のあるルックスとなっております。

透明感が伝わりにくいと思い、上の写真を撮ってみました。
茶色のサングラスの様な透明感です。

ピックに関しては「万人受けはありえない」と思います。
ジャンル、弾き方、使用楽器、手のサイズ、、、
あまりに多様過ぎて、皆が同じもので納得はありえませんよね。

世間とは真逆かもしれませんが、この少しソフトなピックの独特な弾き心地を是非お試し下さい。貴方だけのサウンドを手に入れる事が出来るかもしれませんよ。




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