2018年2月22日木曜日

重厚な1本。




皆様こんにちは。
今朝はここ埼玉・越谷でも雪がチラついて、寒い1日になりそうですね。

たいして季節感の無い楽器業界ですが、何故か寒くなるとレスポールカスタムの
お問い合わせが増えます。
スタンダードではなく、カスタムです。

まぁ、スタンダードに比べ、重厚感のあるルックスは寒い時期の方が合うということなんですかね?

という訳で、本日ご紹介させて頂きます1本は、、

「Navigator N-LP-CTM」 です。
「Navigator」は、ESPブランドの一つで、主にストラトタイプや、レスポールタイプ等のビンテージスタイルの物を製作しています。
クォリティー的にもESPブランドの中でトップランクと言えるブランドでもあります。

今回の「Navigator N-LP-CTM」は、カタログに載っている商品ではあるものの、
ほぼ「受注生産」に近い感覚ですので、全国でも限られたお店にしか在庫は御座いません。

では、ご覧いただきましょう。

Navigator N-LP-CTM 埼玉 越谷

やはり、レスポールカスタムは高級感がありますね。
「黒」×「金」この組み合わせは間違い無いカッコよさです。

この「Navigator N-LP-CTM」に関しては、是非スペックも知って頂きたい。
ボディやネックがただのMahoganyではなく、Honduras Mahoganyなんです。
それだけではなく、黒く塗りつぶされているものの、TOP材には、貴重なHard Maple
採用しております。
そして指板には、今やローズウッドと共に規制対象となり、流通が極端に減っている
Ebonyを採用。

それらの、超高級材達を、コダワリの組み方で仕上げています。
コダワリの組み上げとは、、
BodyとNeckを接合する際に、ネックがフロントPU下まで刺さって結合される
「ディープジョイント」というビンテージと同じの接合方法が取られ、
またその接合角度も3度に設定され、ヴィンテージ特有の曇りのないクッキリとしたトーン・ニュアンスや、適度なテンションによるクリアなアタック感、豊かな倍音を生み出しています。

Navigator ESP 埼玉 越谷

しっかりと目の詰まっているEbony材。最上級グレードの材料です。
このエボニーですが、他メーカーでは、塗料で黒く塗った物も結構見かけるので、注意が必要です。



Navigator ESP 埼玉 越谷

カラーが黒なので、写真での表現がかなり難しいのですが、
ボディのアーチは結構しっかりとあり、艶めかしいカーブを描いています。
このアーチの深さなども、お客様それぞれに好みやコダワリがあることが多いと思いますが、Navigator のアーチは非常にバランスも良く定評があります。
これは写真では無理なので、是非店頭で横からご覧くださいね。


Navigator ESP 埼玉 越谷

ブリッジは伝統的なスタイルの物を採用。
そしてテールピースはアルミニウム製の物を採用。
ビンテージではごく当たり前なこの組み合わせも近年のモデルでは減ってきましたね。
まぁ、本家ギブソンでもこの組み合わせはあまり使われていませんね。
しかし、このタイプのブリッジに乗せ換える為のパーツなどが社外パーツでリリースされているところをみると、多くの方々がこのタイプのブリッジを支持しているのではと思います。正直、サウンドも全く違います。ちょっとした事でサウンドが変化するので、ギターって面白いですよね。




日本製ならではの部分をお見せしましょう。
この弦が載っている白い部分、ナットというものなんですが、
このナットの造形がとにかく奇麗です。
ナットは職人が手仕事で仕上げる部分なので、差が出やすい部分でもあります。
ここは、チューニングや弾き心地に関わる大変重要な部分なので、ここまで奇麗に仕上げてあると、かなり安心感がありますね。



Navigator N-LP-CTM


レスポールカスタムの持つ重厚感と、日本の職人の手仕事による繊細さ、
最高の素材と、最高の技術、
是非感じて頂きたい。

正直、自信ある1本です、
店頭でご確認下さい。お待ちしております。





~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686




2018年2月17日土曜日

樽の様な。。



皆様こんにちは。
ついに貰ってしまいました。。
インフルエンザ。。。
もちろん、予防の為のうがい手洗いもしっかりと行っていたハズなんですけどね・・・。
まぁ、現在は完全に回復し、周囲に感染させる事の無いように、お休みを頂きましたので、むしろエネルギーが余っています(笑)

一応、流行のピークは過ぎたと言われてはいますが、実際病院にはかなりの人数が来ていましたので、まだまだ注意が必要ですね。皆様もお気を付けくださいませ。

まぁそんなこんなでブログも更新出来ず、すみませんでした。


そんな感じで、久しぶりに出社してみると、面白いブツが届いていました。

樽 カホン

コレです。そう、「樽」。

ではなく、樽風カホン。打楽器です。
その名も、「Matador Whiskey Barrel Tumba Cajon」
と言いまして、打楽器の一流ブランドであるLP社の新製品なんです。

樽 カホン

この丸い穴はサウンドホールです。
イメージで言うと、でんじろう先生の空気砲のイメージ。
打面を叩いたエネルギーが内部で圧縮され、この穴から放出される。

では打面側はどうなっているのか見てみましょう。

樽 カホン

打面側にすると、一気に楽器らしくなってきますね。
この打面の取り付けネジの間隔にもコダワリがあり、
ネジの間隔が等間隔となっているエリアは低音、つまりバスドラムの様なサウンドを
出す為に、強固な取り付けとなっており、ネジの間隔が空いているエリアは、高音、つまりスネアドラムの様なサウンドを出す為に、わざと少し隙間が空けてあります。

そして、上面に座って演奏するので、上面の部分の塗装は滑りにくいザラザラな加工がされております。

一見ふざけたルックスとも思われてしまいがちですが、かなり真面目に作られていますね。
この「樽型」というのが、サウンドにも大きく関わっていて、ラウンドバック構造とも言うべき湾曲した形状が歯切れよくも、お腹に響く低音を生み出しています。


樽 カホン

サウンドホールの中から打面側を覗くと、、
細い金属の線が見えます。
「スナッピー」というスネアドラムのサウンドの特徴を生み出す部分です。
打面を叩くと、このスナッピーも揺れ、打撃音に擦れる様なサウンドがミックスされ、
あのサウンドになるのです。



通常カホンは真四角な物がほとんどで、言い方は悪いですが、「ただの箱」といった感じですよね。どうせなら、「音」も「ルックス」も良い方が良いですよね。

今回ご紹介させて頂きました
 LP 「Matador Whiskey Barrel Tumba Cajon」M1406WB、
ルックスは文句なしにカッコ良いですし、実際叩いてみても、かなり良いです。
特に、無理なく、力むことなく低音が表現出来る事。
これが意外と難しく、正直低音が足らないと感じるカホンがかなり多いと感じます。
それに比べ、このカホンはベテランはもちろん、初心者にも鳴らし易いと言えます。

使用しない時には、椅子やインテリアとしてもお使い頂けます。
サイズは、高さ20インチ(50.8cm)×横13インチ(33cm)×奥行13.5インチ(34.3cm)となっています。
これに座ってギターを弾いてもちょうど良い高さでした。
是非、ご検討くださいませ。






~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686


2018年2月5日月曜日

コーティング弦のノイズについて。




皆様こんにちは。
本日は、お客様から「コーティング弦のノイズについて」のご相談をお受けしましたので、その内容をご紹介させて頂きたいと思います。

以前にも増して、「エリクサー」を代表とするコーティング弦を利用している方が多くなり、当店でも最も多く売れる弦はエリクサーと言っても過言ではないでしょう。

コーティング弦とは、弦の表面に極薄い膜をかぶせる事で「酸化」から守り、弦の寿命を飛躍的に伸ばした弦の事ですが、その効果は素晴らしく、弦交換のサイクルを伸ばせるだけではなく、フレットの減りを抑える効果も御座います。
錆びた弦はフレットとの摩擦が大きく、極端に言えば、フレットをヤスリで擦っている感じになってしまいます。
また、地味な効果としては、弾いたあとで、手に金属臭さが残りにくいというのも女性のお客様に言われたこともあります。

そんな素晴らしいコーティング弦ですが、一つ問題もあります。

それは、「ノイズ」です。

どういう事か?
詳しくご説明します。

ギターやベースは常に「ジー」というノイズが出ていて、弦に触れるとノイズが聞こえなくなるという仕組みになっています。これを「弦アース」といいます。

その「弦アース」はあくまで「弦が金属で電気を通す」という事が前提の上で成り立っているのです。

しかし、コーティング弦には薄い膜がありますので、弦に直接触れていない事になってしまうのです。したがって、「弦アース」が取れず、「ジー」というノイズが出続けるという事になってしまいます。

ギターは1,2,3弦がプレーン弦で、コーティングではなく、別の技術を用いて酸化を防いでいるので、1,2,3弦に触れていれば「弦アース」は取れますので、そこまで気になるという方は居ないのかもしれませんが、、
ベースは1,2,3,4弦全てが巻き弦なので、4本全てがコーティングされています。
つまり、ベースはコーティング弦を使用すると「弦アース」が取れなのです。
ベーシストには大問題ですよね?

今回のご相談のお相手も「ベーシスト」でした。


とりあえず、コーティング弦の表面が本当に電気を通せないのかを検証したいと思います。写真をご覧ください。

エリクサー ノイズ アース

まずは通常のベース弦です。当然針が右いっぱいに振れて「導通アリ」を示しています。

エリクサー ノイズ

続いてエリクサーベース弦です。針が全く振れず、「導通ナシ」となっています。
コーティングというか、膜が被せてあるので当然ですよね。

ご相談のお客様も、曲間やMCの間ならボリュームを0にする事で対応していたそうですが、
曲中はずっと「ジー」という音が鳴っていて、ベースドライバーなどで歪ませるサウンドメイクをしている時には「ジー」というノイズまでブーストされてしまい、困っているとの事でした。あとはバラードなどの静か目な曲でも気になってしまうと。。。

まぁ、「コーティング弦を使わない!」と言えば一発で解決なんですが、
それは「解決」ではありませんよね。

そこで、今回いくつかの条件はあるものの、そのお客様のプレイスタイルであれば「ほぼ解決」といっても良いのでは?という方法を試してみました。

その条件とは・・・お客様が「指引き」で、「右親指をピックアップに乗せて弾く」というものです。

それでは順を追って御覧頂きましょう。

エリクサー ノイズ対策

まずは、ピックアップのカバーを外します。
フロントに親指を載せる人はフロントのカバーを。リアに載せて弾く人はリアのカバーを、時と場合によってどっちにも載せるという人は両方に施します。
今回はフロントに載せて弾くお客様だったので、フロントのカバーのみを外します。

エリクサー ノイズ対策

続いて、「銅箔テープ」を適当な幅で切ります。
「銅箔テープ」は薄くても一応金属なので、切り口で手を切ってしまう場合もありますので、怪我をしない様に気を付けて下さいね。


エリクサー ノイズ対策

適当なサイズに切り出した「銅箔テープ」をピックアップカバーに貼り付けます。
この時に、弾いている時に親指が触れるであろう部分を意識して貼り付けます。


エリクサー ノイズ対策

貼り付けた「銅箔テープ」に配線を半田付けします。
ここで要注意なのは、「時間」です。
カバーはプラスティックなので、銅箔テープに半田ごてを当てている時間が長いと、カバーが溶けます。。超々一瞬で行ってください。
もし、それが無理な時は、先に半田をしてから貼り付けると良いかもです。
ただし、位置決めは逆に難しくなるかもしれませんが・・・。


エリクサー ノイズ対策

半田づけした配線をボリュームPOTの背中などのアースポイントに接続し、
ピックアップカバーを元に戻します。
この時、ピックアップカバーとピックガード、ボディ材の隙間があまりにもタイトな場合はピックガードを少しだけ削ったり、もっと極細の配線を使ったりすれば収まると思います。そこは各楽器に合わせて対処するしかないですね。


作業は以上となりますが、仕組みをご説明しておきます。
「弦アース」が取れないのであれば、右手の親指からアースを落とせば良いという考え方です。その為にピックアップの上にアースに触れるポイントを作ったという事です。

これにより、コーティング弦でも、普通の弦でも、左手は関係なく、右手親指から安定してアースが取れる様になります。

決してこれが全ての方に対して有効で完璧な方法とは言えないのですが、
・楽器を大きく改造しないで、後戻り出来る。
・短時間で、低コスト。
・元のサウンドとほぼ変わらない事。
などのメリットがあるのでオススメです。

これで、お気に入りの「コーティング弦」をガンガン使えますよね!



ここで、別の角度からの意見として、
「そもそも入ってくるノイズを減らせば良いのでは?」
という意見もあると思います。

方法としては、キャビティー内などの「シールディング」を強化する事が挙げられると思います。具体的には、キャビティーの導電塗料を塗り直し、そこら中からアースに落としたり、銅箔テープやアルミテープを隙間なく貼り込んで、継ぎ目を半田で止めて、さらにアースに落とすとか・・・。
特にネットを見るとかなり多くの方々が行っていますね。

この方法、確かに外から入ってくるノイズをシャットアウト出来るので、
確実に「ノイズは減ります」。
しかし、極端に「ハイ落ち」もします。
要するに、ノイズは少ないけれど、高音域も一緒に削られて、ややモッサリとしたサウンドになってしまいます。

という訳で、今回はシールディングはそのままにし、人の体にきちんとアースを落とすという事に特化した方法を取った訳です。


今回、技術的な内容なので、ちょっと難しくなってしまいましたが、なるべく一般の方にも理解しやすい様な表現を心掛けたつもりです。
ただ、最もご理解頂きたいのは、
「楽器」は1本ごとに状態なども異なりますし、
「弾き手」のプレイスタイルや、好み、
「環境」がライブメインなのか、レコーディングが多いのか、
等々、様々な状況があっての事なので、楽器に関するトラブルに対しての
解決方法は一つでは無いし、逆に言えば完璧な方法も無いとも言えます。
だからこそ、お客様と直接お話させて頂きつつ、個々のプレーヤーに合わせた方法を
試行錯誤するしかないのです。
あとは、「理屈より、とにかくやってみる」これに尽きますね。
なんたって、「音」と「電気」は未だきちんと説明のつかない部分が多く、
「こうしたらこうなった」という経験を積み重ねた「結果論」である事も非常に多いので、まだまだ「自由とロマン」があるのかなぁとも個人的には思っていたりもします。


今回の処置や、通常の故障はもちろん、壊れていない楽器でも何かお困りの事があれば、
是非当店のリペアにご相談下さい。
セオリーに縛られずに、お客様と共に「答え」を見つけるリペアをご提供させて頂きます。




~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686





2018年2月2日金曜日

スタイリッシュ。



皆様こんにちは。
予報通り雪が降りましたが、今回は積もらなかったので、ちょっとホッとしましたね。
そんな寒さの厳しいところで、「温かみ」のあるナイロン弦のガットギターをご紹介させて頂こうと思います。


実は昨年から取り扱いを始めた新ブランドなのですが、
かなり好評で、既に結構な本数がお客様に渡っています。
しかし、まだまだ知らなかったというお客様も居らっしゃる様なので、
あらためてブログでのご紹介と相成った訳です。


その新ブランドのガットギターとは・・・。
「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 
です。

「Martinez」…1978年、ドイツでクラシックギターブランドとして創設され、ヨーロッパ、アジアを中心に長年良質なクラシックギターの製作を行ってきました。
そして現在は、クラシックギター界の革新者ケニー・ヒルと共に、スタイリッシュなデザインと、高品質でコストパフォーマンスの高いエレガットギターを製作しています。

とメーカーカタログに記載されています。
でも、実際よく解りませんよね?ワタクシもです。

もっと正直に解り易くお伝えすると、
Martinezというドイツ発祥のブランドのオリジナルモデルを、中国の工場で生産し、
日本の輸入代理店を通し、当店に入荷。
という感じです。

なぜ代理店のHPでも、その他販売店のページでも回りくどいブランド紹介をしているのでしょうか?
答えは「中国製」という事をハッキリ言いたくないという事でしょう。

でも、当店はハッキリ言ってしまいます。そう「このギター中国製なんです。」と。

確かに「中国製」というと正直良いイメージは沸かないですよね?
このブログでも中国製品をご紹介する事は無く、今回初めてだと思いますし、
ワタクシも「中国製」という部分には多少引っ掛かる部分は否めません。

でも、中国製という事を隠したり、ボヤケさせてというのは間違っていると思います。

中国製という事をしっかりと認識した上で販売する事の方が大切で、
だからこそ、店頭に入荷する際の「検品」が最重要となる訳です。

逆に言えば、「国産」なら無条件で良いという事にもなりませんしね。


と、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、
当店のオススメする「中国製だけど、スタイリッシュで、出来も悪くなく、非常にユーザーライクで、実はプロも使用している、エレガットギター」をご覧ください(笑)

「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

いかがでしょうか?
トップの異形サウンドホールに個性を感じつつ、全体としては非常にスッキリとした好感の持てるデザインです。

このギター、結構薄く、ボディ厚の一番薄い部分では66mmしかありません。
したがってとても抱えやすく、弾きやすいです。

そして、上の写真では分からない秘密があって、、、

それは下の写真をご覧下さい。




「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

 そうなんです。サイドにもサウンドホールが空いており、
このサウンドホールが特に演奏者に心地よく音を届けてくれます。

別のメリットとしては、サイドにサウンドホールを設ける事で、トップのサウンドホールを小さく出来るので、ハウリング防止にも大きく貢献しております。



「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

 そのうえで、もう一度アップでトップのサウンドホールを見てみましょう。
指板エンドの形状とサウンドホールが見事に調和し仕上がりも奇麗ですね。

これ、「中国製」ですよ。

結局は、中国製でも、生産管理、商社での検品、販売店での検品がしっかり行われていればこの位のクオリティが出せるという事です。
正直近年では「国産」と言っているだけの、「日本製」というイメージに頼っているだけの商品も存在しています。


「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

カッタウェイ部分です。
美しい曲線美ですね。
この大きく大胆にカットされたラインは、ハイポジションの演奏性に優れ、
エレキギター的なアプローチも可能です。


「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

 バックの木目も素晴らしいですよね。
これは、メイプル材を採用したモデルで、他にもローズウッド材や、オバンコール材を用いたモデルもあり、全4種御座います。
常に発注しているのですが、販売スピードが速いので、なかなか全種類が店頭に並ぶ事がありません(汗)
材によるサウンドの違いは、サイドホールのお陰で演奏者に解り易く、面白いので、4種全パターンを試して頂きたいとは思っているのですが・・・。


「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

Fishman製プリアンプを搭載し、サウンドメイクはもちろん、チューナーも内蔵しているので、ご自宅での使用の際にも便利です。

そして、サイド材もメイプルなんですが、凄いトラ目ですよね。


「Martinez」(マルチネス)MSCC-14 Stage Series 

通常のガットギターではトラスロッドの無い物もありますが、
このモデルはヘッド側から調整可能なトラスロッドを搭載していますので、
ネック反りなどの調整を容易に行う事が出来ます。



全体をじっくりと「検品」「試奏」してみての感想ですが・・・。
先に気になる点を正直に挙げますと、

指板材が染めてあり、黒いです。。
染めていない部分で確認すると、決して悪いローズウッドではないので、
無理に黒く染めなくても・・・という感じです。

対策としては、長くお使い頂き、消耗品であるフレットを交換する際に指板を擦り合わせ、染めを落としてしまえば良いかと。

もう一点としては、やはり、塗装が気持ち「厚い」です。
でも決してボテボテという訳でも御座いません、中国製の中ではかなり薄い方だと思います。
ただし、これは、サウンドにプラスに働いている部分もあると考えます。
基本的に塗膜は薄い方が良いのですが、今回はアコースティックにしては薄く小さいボディに対し極薄塗装だと音が暴れがちになるところに、やや厚めの塗膜によるボディ剛性の向上でバランスの取れた鳴りを作っている様に感じます。
この眉唾な話も弾いて頂ければ納得されると思います。

それ以外はむしろ好印象で、デザインの良さはもちろん、サイズからは想像つかない音量や、エレキからの持ち替えでもストレスの少ないグリップや、弦高の低さなど、プレイヤビリティに優れた素晴らしいエレガットギターです。

「良い」と感じたからこそ、全て正直にお伝えしました。
後は体感していただくだけです。

取り扱い店舗がまだまだ少なく、県内では当店ぐらいかなという感じなので、
是非弾いてみて下さい。ご来店お待ちしております。




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