皆様、こんにちは。
最近このブログもBruno Guitars関連の記事が多く、
なかなか他の商品のご紹介が出来ていなかったのですが、
当店では相変わらず「Navigator」(ESP)のオーダーメイドが人気です。
というのも、当店では、アフターのフォローはもちろん、
オーダー前の段階でのサポートをしっかりと行っています。
オーダーメイドと言っても、まず漠然と不安はありますよね?
実際に手に取って弾いてから購入するわけではないので当然だと思います。
この部分がオーダーメイドの最大のデメリットだと思います。
そのデメリットによる不安を少しでも抑える為には、
ネットの情報に踊らされず、お客様自身の眼で見るという事。
製造メーカー、お店、お客様の3者間の信頼関係の構築。
これしかありませんよね。
その為に、当店では出来る限り「工場見学」を行っています。
それも、工場側の一方的な説明に頼ることなく、
当店スタッフが同行し、お客様目線での質問や、わがまま(笑)
にも可能な限りお応えしています。
やはり、「百聞は一見に如かず」ですよね。
工場にお連れした多くののお客様が、
これまで当たり前に信じていた物がただの噂レベルの情報で、
目の前で行われている実際の作業などを見て、改めて真実を知るといった感じです。
さて、前置きもだいぶ長くなってしまいましたが、
今日ご紹介させて頂くものは、
そんな工場見学の上でオーダーを頂き、出来上がってきた1本です。
「Navigator KR-STⅡ フルオーダーモデル」です。
この聞きなれないモデル名(型番)もお客様が決められます。
お客様専用型番として、工場でも識別されています。
それでは、ご覧いただきましょう。
スタンダードなストラトシェイプの中に、細かなコダワリを投入した1本。
これからオーダーする方々の参考にもなると思うので、
そのこだわりポイントなどをご紹介させて頂こうと思います。
まず、目に付くのがこの部分だと思います。
そうです。リアがハムバッカーになっていますね。
これは、幅の広いジャンルを演奏されるオーナー様ならではのチョイスですね。
サウンドキャラクターの幅が広がり、使い勝手が良くなります。
そして、それをあえてメッキのカバードタイプにするというコダワリ。
これは、ワタクシも超オススメしているパターンです。
ストラトのリアハムは見かけることもありますが、
かなりの割合でオープンタイプ(カバー無し)を搭載しているんです。
確かにフロント、リアのシングルPUのカラーに合わせるという意味では
オープンタイプが正解かもしれませんが、ちょとゴテゴテして見えませんか?
メッキのカバードにすると、思っているよりもスッキリ見えます。
ブリッジやジャックプレートのメッキパーツとの相性も良く、
何となく高級感もアップしますよね?
ストラトのリアにハムを載せようと検討されている方は参考にしてみて下さいね!
ボディ材はAsh材をチョイス。
しかもなんと1ピースです。フルオーダーならではの贅沢な仕様ですね。
一見すると流麗なソニックブルーに見えますが、実は「シースルー」なんです。
うっすらと木目が透けて見えますね。こだわってますね!
バックパネルは無しの仕様。ネジ穴も無く、スッキリしています。
バックパネルを外したまま使う方は多いと思います。
そんな方はいっそこういった仕様はいかがでしょうか?
まぁ、穴は後からでも空けられますしね。
こだわりのブリッジ部分。
写真では分かりづらいのですが、、
6本並んだボディへの取り付けネジは11.3mm間隔で通常のストラトと同じです。
しかしながら、サドル(駒)の部分は10.8mm間隔なんです。
日本人の手のサイズにフィットする10.8mmピッチ。
是非お試し頂きたい!あと、レスポールを使っていた方にもオススメです。
レスポールは10.5mmピッチの物が多く、やや狭め。
それに対し、多くのストラトが11.3mmピッチなので、かなり違和感が生じます。
その違和感をこのブリッジで解消できます!
しかも、ボディ加工は一切要りません。素晴らしい!!
でもこのパーツほとんど出回っていませんので、当店にご相談ください!
そして、さらなるコダワリは、サドル(駒)をRawVintageのPure Steel Saddles
にしているところです。
このサドルは、通常の物に比べ、硬いのでサウンド変化はもちろん、弦の食い込み
も軽減されるのでオススメです。
このブリッジユニットが今のところワタクシの考える最強の組み合わせです。
フレットの仕上げもご覧の通り、コダワッテいます。
この角を丸める仕上げは見た目の美しさだけではなく、
きちんと機能もアップしています。
通常の斜めに削っただけの仕上げに比べ、フレットの使用可能範囲が広がるので、
ビブラートをかけた際にも「弦落ち」するリスクが低くなります。
この仕上げは、ESP、Navigatorといえども、全ての商品に行っている訳ではありません。
実はこの仕上げ、当店指定の仕上げ方となっております。
店頭にサンプルも御座いますので、ご覧になりたい方はお声がけください。
フレット同様美しいナットの仕上げ。
皆さんの気にする「弦高」も実はブリッジはもちろん影響しますが、
それ以上にナットの溝切具合で決まってきます。
また、エッジが手に当たり痛いという個体も多く見られますが、
しっかりと面取りがしてあり、大変滑らかな仕上げとなっております。
フルオーダー品に付属される証明書。
ここにもオーナー様御自身で決めたモデル名・型番が記入されます。
序盤で申し上げた通り、オーダーメイドは弾いてから買えないというデメリット
はありますが、それを上回るメリットがあります。
そのメリットの中でも最も大きいのは、
「自分だけの1本」を作れるという事だと思います。
また、プロセスも楽しめる様、スタッフもお客様と同じ目線で
一緒に悩んだりとご相談に乗らせて頂きますので、
是非皆様もご検討してみてはいかがでしょう?
~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686