2020年8月25日火曜日

エリクサー弦に関する重要なお知らせ。

 


皆様、お久しぶりです。

多忙につき、しばらくお休みさせていただいていたこのブログですが、

どうしてもお伝えしなくてはならない事があり、久しぶりに書いています。

では、早速本題へ、、


今、最も売れるギター弦として、「エリクサー」が挙げられます。

その大人気かつ、ド定番コーティング弦「エリクサー」の

偽物が出回っているのです。

実は、私自身も噂は耳に入っていたのですが、今回、当店の常連様のご協力で、

「偽エリクサー」を入手出来たので、皆様への注意喚起として、

「本物との違い」や、「偽物を掴まされない為の対策」等に触れていきたいと思います。


左が本物、右が偽物
この写真で見る限り、ほとんど違いは判りません。



遠目には判らないものの、かなり近くでよく見ると、
エリクサーのロゴ部分が、
本物(左下)はそこまで盛り上がっていなくて、ツヤもそこそこ。
偽物(右上)は立体感が強く、文字部のツヤがきつい。


展示用フックの穴のサイズが違う。
本物(左)は小さ目で穴の周りも綺麗。
偽物(右)は大きくて、穴の周りが凹んでいる。

偽物のシールは妙にキラキラで、ミシン目が無い。

本物のシールはややマットでミシン目が有る。


偽物の印刷は、ほんの少しではあるが、輪郭がぼやけている。

本物の印刷は輪郭がシャープで綺麗。




偽物は裏面のロゴの「E」部分全体にツヤがある。

本物の裏面ロゴは「E」部分のはみ出し部分にはツヤが無い。


これは開封しないと判らない部分ですが、
スリット部をよく見ると、
本物(左)は「C」を伸ばしたような凝った形状。
偽物(右)はただ一直線の切れ目。
見えない所は徹底的に手を抜くスタイル(笑)



中袋の様子。
本物(左)は印刷が濃い黒。
偽物(右)は印刷がやや薄く、グレーに近い。
袋の折り目も汚く、汚れも付着していた。
やはり、外パッケージに比べると、レプリカ度が下がる(笑)


中袋の構造、造り方も違う。
本物(左)は耳が外側に折られている。
偽物(右)は耳が内側に折り込まれている。



肝心の中身も全く別物。
本物(左)のボールエンドは面取りされているのに対し、
偽物(右)は面取りされていない。


以上の他にも細かな違いは発見出来たが、代表的な部分はこんなところだと思います。

ちなみに、弦自体は、かなりの粗悪品で、、、
そもそも、「コーティングされていない!!」です。。
しかも、触り心地がザラザラしていて、巻き弦のギザギザが不均等で、
通常のノンコーティング弦と比べても酷い品質の物でした。
チューニングも安定せず、弾いた際の振幅もランダムで、
摩訶不思議な動きとサウンドが生み出されます。


ただし。。。
それに対して、、
パッケージは大変良く出来ていて、パッと見ではまず見抜けません。
特に、ネットの画像ではまず無理ですし、現物を単体で見ても見抜く事は困難でしょう。
片手に本物を持ち、見比べながらなら、何とか見抜けるというレベルです。
実際、上に掲載している写真も、写真で違いが伝わる様に撮るのは至難の業でした。


参考までに、今回のこの偽物、、
購入したのは「メ○カリ」との事でした。
価格は3箱で3000円ちょっとだったとのこと。

これまでに聞いている話では、「メ○カリ」以外にも「ヤ○オク」等のオークション、
さらには、通常のショピングサイト「楽○」や、「ア○ゾン」等でも出回っている
そうです。

では、どうしたら良いのか。。
正直、ネット通販では防ぐ事は難しいと思います。
仮に、画面上の写真が本物だと判断が付いても、届いた物が偽物というパターンも
当たり前にあるからです。
やはりここは、ぜひ「実店舗」まで足を運んで頂き、是非このブログの写真を見ながら、
真贋の程をご自身の目で見極めてお買い求めください。

また、明らかに価格が安い場合や、個人売買を装い新古品を低価格で販売しているのも
どちらも避けるべきでしょう。


ちなみに当店、株式会社大野楽器は、正規ルートのみでの仕入をしていますので、
安心してご購入いただけます。



今回、久しぶりのブログ更新にも関わらず、こんなキナ臭い内容となりましたが、
お読みいただき、まことにありがとうございました。