皆様、お久しぶりです。
多忙につき、しばらくお休みさせていただいていたこのブログですが、
どうしてもお伝えしなくてはならない事があり、久しぶりに書いています。
では、早速本題へ、、
今、最も売れるギター弦として、「エリクサー」が挙げられます。
その大人気かつ、ド定番コーティング弦「エリクサー」の
偽物が出回っているのです。
実は、私自身も噂は耳に入っていたのですが、今回、当店の常連様のご協力で、
「偽エリクサー」を入手出来たので、皆様への注意喚起として、
「本物との違い」や、「偽物を掴まされない為の対策」等に触れていきたいと思います。
左が本物、右が偽物 この写真で見る限り、ほとんど違いは判りません。 |
遠目には判らないものの、かなり近くでよく見ると、 エリクサーのロゴ部分が、 本物(左下)はそこまで盛り上がっていなくて、ツヤもそこそこ。 偽物(右上)は立体感が強く、文字部のツヤがきつい。 |
展示用フックの穴のサイズが違う。 本物(左)は小さ目で穴の周りも綺麗。 偽物(右)は大きくて、穴の周りが凹んでいる。 |
本物のシールはややマットでミシン目が有る。 |
偽物の印刷は、ほんの少しではあるが、輪郭がぼやけている。 |
本物の印刷は輪郭がシャープで綺麗。 |
偽物は裏面のロゴの「E」部分全体にツヤがある。 |
本物の裏面ロゴは「E」部分のはみ出し部分にはツヤが無い。 |
これは開封しないと判らない部分ですが、 スリット部をよく見ると、 本物(左)は「C」を伸ばしたような凝った形状。 偽物(右)はただ一直線の切れ目。 見えない所は徹底的に手を抜くスタイル(笑) |
中袋の様子。 本物(左)は印刷が濃い黒。 偽物(右)は印刷がやや薄く、グレーに近い。 袋の折り目も汚く、汚れも付着していた。 やはり、外パッケージに比べると、レプリカ度が下がる(笑) |
中袋の構造、造り方も違う。 本物(左)は耳が外側に折られている。 偽物(右)は耳が内側に折り込まれている。 |
肝心の中身も全く別物。 本物(左)のボールエンドは面取りされているのに対し、 偽物(右)は面取りされていない。 |
以上の他にも細かな違いは発見出来たが、代表的な部分はこんなところだと思います。
ちなみに、弦自体は、かなりの粗悪品で、、、
そもそも、「コーティングされていない!!」です。。
しかも、触り心地がザラザラしていて、巻き弦のギザギザが不均等で、
通常のノンコーティング弦と比べても酷い品質の物でした。
チューニングも安定せず、弾いた際の振幅もランダムで、
摩訶不思議な動きとサウンドが生み出されます。
ただし。。。
それに対して、、
パッケージは大変良く出来ていて、パッと見ではまず見抜けません。
特に、ネットの画像ではまず無理ですし、現物を単体で見ても見抜く事は困難でしょう。
片手に本物を持ち、見比べながらなら、何とか見抜けるというレベルです。
実際、上に掲載している写真も、写真で違いが伝わる様に撮るのは至難の業でした。
参考までに、今回のこの偽物、、
購入したのは「メ○カリ」との事でした。
価格は3箱で3000円ちょっとだったとのこと。
これまでに聞いている話では、「メ○カリ」以外にも「ヤ○オク」等のオークション、
さらには、通常のショピングサイト「楽○」や、「ア○ゾン」等でも出回っている
そうです。
では、どうしたら良いのか。。
正直、ネット通販では防ぐ事は難しいと思います。
仮に、画面上の写真が本物だと判断が付いても、届いた物が偽物というパターンも
当たり前にあるからです。
やはりここは、ぜひ「実店舗」まで足を運んで頂き、是非このブログの写真を見ながら、
真贋の程をご自身の目で見極めてお買い求めください。
また、明らかに価格が安い場合や、個人売買を装い新古品を低価格で販売しているのも
どちらも避けるべきでしょう。
ちなみに当店、株式会社大野楽器は、正規ルートのみでの仕入をしていますので、
安心してご購入いただけます。
今回、久しぶりのブログ更新にも関わらず、こんなキナ臭い内容となりましたが、
お読みいただき、まことにありがとうございました。