皆様こんにちは。
寒波の影響か、大変寒い日が続いていますが、
ご自身のお身体や、楽器のコンディションは大丈夫ですか?
お互い風邪等気を付けて乗り切りましょう!
本日はエフェクターボードの組み込みの模様を見て頂こうかと思います。
当店では、エフェクターボードのプランニング&組み込みも行っています。
エフェクターボードの組み込みは、やる気になれば誰でも出来ると思います。
が、、「キレイに仕上げる」のは意外とコツが必要で、これまでにもご自分で
チャレンジされたお客様から、「もう少しキレイにしたい」というご相談も多く
承ってきました。
あと、これも結構よく耳にするのですが、必要なエフェクターやその他周辺機器
を全て揃えた後、いよいよ組み込んでいくと・・・「ボードに入りきらない。。」
そこで、再度サイズの違うボードに買い替えるという悲しい結果・・・。
どうしてそんな事が起きてしまうのか?
当然ボードを購入する時には全てのエフェクターを床に並べ、およそのサイズ
は確認していると思います。
実際失敗してしまったお客様に確認すると、エフェクターをただ並べただけで、
各エフェクターとエフェクターをつなぐプラグの出っ張りや、電源を取る為の
プラグの出っ張り、そしてケーブル自体を曲げるのに必要な空間などなど、
本来必要な空間を予想しきれていない方がほとんどでした。
そうなんです、皆様が思っているよりもエフェクターボードにエフェクターを組む
のにはスペースが必要なんです。
しかし、「あまりにスカスカなボードも嫌だ」というのも皆様の共通意見だと思います。
そこで、綿密な組み込み計画が必要になるんです。
と前置きが長くなってきましたので、、
作業の様子をご覧頂こうと思います。
今回は、スイッチャーを使用しない最もシンプルな構成のボードです。
複雑なボードも基本は同じなので、参考にしてみてくださいね。
まずは並べてみます。
この時最も注意すべきポイントは、
各エフェクターの「ジャックの位置」、「アダプターの差込口の位置」です。
特にアダプターの差込口は右、左、上部とそれぞれのエフェクターで異なります。
同じメーカーのエフェクターでも位置が異なる事もありますので注意が必要です。
それらの位置関係を意識し並べてみましょう。
こんな感じです。
もちろんキレイですよね。
この段階では。。
ここから配線作業をする毎にグチャグチャになっていくという経験をされた人も
多いのではないでしょうか?
そうなんです。キレイなボードを造る最大のコツは
「配線を如何に上手くまとめるか」
なんです。
それでは、その配線を始めましょう。
とりあえず、音の出るルートを確保していきます。
今回使用したケーブルは、ハンダ等を使用せずに、好きな長さで
ケーブルを製作することが出来る、
「Montreux Premium Cable ”Arena Ace Right angle plug kit”」
を使用しました。
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L字プラグです。 プラスのネジを回してケーブルと接続します。 |
「ソルダーレス」と言われている、ハンダを使用しないケーブルは、
複数のメーカーから出ていますが、それぞれケーブルの止め方、
プラグ部分の大きさなどに違いがあるので、使いやすい物を選びましょう。
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とりあえず音の信号が通る配線を 全て繋いでみました。 |
電源関係をまだ1本も通していないので、
まだまだキレイですね。
ここでも、2つポイントがあります。
1つ目のポイントは、単純ですが、とても大事な事。
製作したケーブルのチェックです。
「1本作ったら、即確認!!」
これを怠り、最後の最後で音が出ない、小さい、ノイズが・・・
なんて事になると、不良個所を特定するのに大変手間が掛かります。
ワタクシはテスターを使用していますが、
持っていない方などは、、
出来れば、テスト用に
ギター→エフェクター→エフェクター→アンプ
の順に繋いだ物を用意しておき、
エフェクター間のケーブルを抜き差しして確認すると良いでしょう。
実際、テスターよりも「実際の音」の方が確実だったりもします。
是非、1本1本確認してみて下さいね。
そして、2つ目のポイントです。
この段階でタイラップ(結束バンド)などで止めたくなると思います。
せっかくキレイに配線出来たのですから、当然です。
しかし、この後電源ケーブルを通す時には一旦抜いたり、
別の取り回しをしなければいけない場合もありますので、
あくまで、仮と思って、まだケーブルの固定等はしないでください。
続いて、いよいよ、電源関係の配線に取り掛かります!
音信号用のケーブルは出来る限りどかしてから作業した方が良いと思います。
ただし、干渉の具合なども見ながら纏めていきたいので、
完全に抜いてしまうよりも、あくまで避けておく感じがやりやすいと感じます。
写真の様に、各エフェクターから出てくる電源ケーブルを
1本、また1本と合流させる感覚で束ねていきます。
「見てると簡単、実際やると難しい」ですよ。
パワーサプライの周りもキレイにまとめていきます。
なんとなく車のエンジンのプラグコードや、タコ足などを想像してしまいますね。
今回は、電源のケーブルもパワーサプライに付属で付いてきた物を使用して
いますので、多少の余り部分なども御座いますが、
それぞれの距離にぴったりのケーブルで組むともっと簡単にキレイに仕上がります。
この後、音信号のケーブルを元に戻し、完成です。
結構時間も手間も掛かり大変なんですが、達成感のある作業ですので、
是非皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ご来店頂ければ、製作のアドバイスも出来ますし、
万一途中で挫折してしまったとしても、当店で組み込みを行う事も出来ますので
ご相談下さい。
~お問い合せ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
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